溺れるものの藁に非ず
千葉の水被害、お見舞い申し上げます。どうぞご自愛くださいませ。
お読み頂き有難う御座います。
ポッと出余所の女にべったり婚約者と婚約破棄したい令嬢のお話です。
それは、未だ残暑の残る秋口のことだった。
ひっそりと町外れに建てられたのは、演劇を行う設えの赤く派手で大きな天幕。
最初は、客入りが少なかった。近隣の子供が天幕を捲って遊んでいたことも多々ある。
しかしある日、とある出演者が舞台に立つとその評価は一変する。
その役者は政変で没した北方の旧国の王女、という触れ込みの流れ者の歌姫エリーアンヌ。
しかし歌姫という名乗りの割に、声も歌も凡庸。
だが、不思議な赤を帯びた金の髪に黄金の瞳を持った、見目麗しくもしなやかな身体で、我が国の令息達の大多数を魅了しているという。
「彼女は、類稀なる素晴らしい歌姫なんだ。聴かないと流行に乗り遅れてしまう!」
「ですが、以前からお約束のお茶会が」
「そんなもの、ちゃんと後でやり直すから! 折角今日のチケットが手に入ったんだ! 悪いけど急ぐよ」
メリジェニー・レージョン伯爵令嬢の婚約者バーエン・タッツ伯爵令息も、その女に見事に夢中になった。
嘗ては場末だと鼻で嗤っていた、下町近くの劇場に日参して傅いているとか。もう霜が降りる季節になっても、天幕は居座ったまま。
冬では高価な花をふんだんに取り入れた大きな花束を持って、脂下がった表情で他の殿方と共に愛を囁いているそうで。
件の歌姫の楽屋や自室に持ち込む花瓶が足らなくて、生けきれなかった花が溢れて雨のように降ってくるそうだ。
メリジェニーの屋敷には、枯れた花一輪届かない。
夏までは夏の陽射しのような明るい色が、彼女の部屋を溢れんばかりに彩っていたのに。
「ほら、タッツ伯爵令息の……。あの方の婚約者はまたお独りね。
……降爵されたとはいえ古くから続く名門ビザーン家縁の令息に、婚外子を作らせるおつもりかしら」
「ああ、あの『下賤な旧王女』にか。
玄人だろうから、その手のお相手は得意ではないかね? まさかレージョン伯爵家が放蕩を認めてらっしゃるの?」
「ああ……。入婿のお体に異常がないか? 所謂婿入りの下準備かしら」
「ああ、婿養子は子を得られないと離縁されてしまうもの。ふふ、用意周到なこと……」
ヒソヒソと出自不明でデタラメな噂を面白おかしく囁かれるのは、数多の夜会やお茶会。
違うと言えば言う程、噂になる。黙れば本当なのかと決めつけられる。
欠席してもしなくても、悪意に晒されるならと覚悟を持って出席しても、揶揄される内容は酷く肩身が狭い。
気が強い令嬢でも参ってしまう程、面白がった冷たい目に晒される。
気が弱い令嬢なら、気を病んで本物の病を得てしまうかしら、と他人事のようにメリジェニーは思った。
幸なのか不幸なのか、メリジェニーは中途半端に頑強だった。
心を痛め倒れる演技も様にならず、精々顔を伏せ悲しげに振る舞うしか能が無い。
悪意に立ち向かって言い返すだけの度胸も爵位も、ない。
でも、このままでは埒が明かない。
知恵が要る。
相手の有責で追い込む方法を。
血が出る程のこの屈辱を晴らす為に考えなければ。
そして、考えに考えて……とある趣味を持つ男の事を思い出した。
「道ならぬ恋に溺れている婚約者を引き上げて、肺呼吸へと変えるには、どうしたら良いのでしょう」
「……ご令嬢。
君は私がどういう人間か分かっていないのかな?」
メリジェニーが早速勢いよく門戸を叩いたのは、変わり者として有名なギャラルド・ルミノ侯爵。
彼が変わり者として有名なのは、一癖も二癖もある外見もそうだが、その風変わりな趣味にある。
醜聞を聞くのが好きなのだ。それも、娯楽として大量に醜聞を集めているらしい。
関係ないときは勿論メリジェニーも変な方だと思っていたが、いざ困りごとが起こったからには藁をも掴む思いで門戸を叩いた。
醜聞を集めているなら、彼女に起こった似たような出来事も有るのではないか。はたまた解決方法も何か知っているかもしれない、と期待していた。
「よくありつつも、あまり本人になり得ない。実に興味深いお話だねえ……。
でも何故、私に相談なさるので?
まさか、私の評判をご存知なく?」
先触れは出したが、返事が来る前に乗り込んだので一顧だにされないと思っていた。
それなのに、意外と侯爵はメリジェニーを快く迎え入れてくれたのだ。変だけど意外といい人なのだな、と彼女は思った。
そして案内された邸宅は、思っていたより普通だった。
どんな染料を使ったか不明な緑の髪に黄色の瞳を持つ、館の主人以外は。
「私の異名は……ナゾナゾ侯爵だったかな?」
「な、謎侯爵です、わね」
侯爵は室内だというのに、噂通りの黒いフードを被り、顔の左側だけの仮面で覆っていた。噂通りだ。
顔に傷を負っているとか、はたまた顔左半分がなんと煙だとか……不気味な噂すら漂っている。
気構えて赴いたものの、『醜聞好きの謎侯爵』と呼ばれている彼は、案外話しやすかった。
今まで会ったことは無かったけれど、独特の雰囲気だわ……。ちょっと派手な演目の歌劇の役者めいてるわねと、とメリジェニーは気圧されそうな気持ちを奮い立たせ、淑女らしく微笑んだ。
ちょっと指が震えたが、ゆっくりと握り込む。長い袖が流行っていて良かった。
「どの、噂でしょう? 侯爵様が世間を沢山ご存知で、ご人脈が広いことでしょうか?」
「……物は言い様だね。歳若くして貴女は立派な貴族の御婦人だ。好ましい」
「畏れ多いことですわ」
掠れながらも朗々とした褒め言葉に、メリジェニーは少し嬉しくなって微笑む。
何せ、遠巻きな叱咤か嫌味しか最近聞いていない。悪意と邪気のない会話が、心地よかった。
「しかしねえ、はてさて。
こんなに真正面から、この私にご相談を持ってきなさる方は居なかったねえ」
こころなしか嬉しそうな息遣いがメリジェニーには聞こえた。悪く思われてはいないようだ、と心を奮い立たせ彼女は言い募る。
「心安く仲良くしていた、と思っていた方々には遠巻きにされておりましたわ。
お家のこともありますし、仕方ないのですが……。
それでも寂しいことですの。
でしたら、私と縁遠い方にご相談するのも手だと思いまして」
「ほほう。報酬を強請られるとは思わないので?」
「こ、この手の醜聞は……お望みの報酬にはなりえませんか?」
ルミノ侯爵は、やはり不気味で怖い。
しかしメリジェニーは精一杯、膝の震えを堪えつつ微笑んで見せた。
この面相は悪女のようだと言われたこともあったのよ、と思い出しながら心を奮い立たせながら。
「ほっほう、コレはまた……。
醜聞とは、双方無傷ではいられない。貴女も多かれ少なかれ被害を被るのですよ?」
「言葉を変えようが針の筵なのは、今更だと思います。今でも、心ないお言葉や嘘の縁談を用意されて揶揄される方がおられます」
「ほほう。……そのうら若さで中々周りの方々に恵まれない」
「若輩ながらも、苦境こそ本当の姿だと思い知りました」
黒尽くめの人物は、裾を払って立ち上がった。芝居じみた表現が好きなようだ。
「まあ、面白そうではある」
「それでは」
「いいよ、お嬢さん。彼らが本当の愛に溺れているのか見物しよう」
片目を閉じる仕草が、中々絵になる。
懸命に着飾ったメリジェニーよりもずっと華やかだった。仮面の怪人と言ってもいい不審者なのに。
「とどめられていた溢れんばかりの愛は、些細なことでヒビ割れ、滂沱と流れ枯れゆく様を」
不気味で得体が知れないけれど、本当に芝居じみた仕草が絵になる殿方だわ、とメリジェニーは思った。
そして、あまりにも早くさりげなさ過ぎて、頬を強めに撫でられても動けなかった。
「私が吟じよう。彼が溺れても枯れ果てても待ちたまえ。
君は、溺れるものの藁には非ず、とね」
フワリと煙のような香りがメリジェニーの鼻を擽る。本当に、煙のような方だわ。燻されたよう。だから目が潤むのかしら。
メリジェニーは反射的にビクリ、と体を震わせた。そんな様を見て、侯爵にニヤリと嗤われた気がした。
だが、嫌ではなかった。
バーエンの横よりも、ずっと居心地が良かった。
それからのメリジェニーは、彼から教えて貰った化粧品を使い、顔色を青白く保ち夜会でも悲しげに俯くだけ。
誰に何を話しかけられても、揶揄られても。
「私はあの方をお待ちしていますので」
と、悲しげに微笑むだけだった。
そうしたら不思議と、同情の声が集まるではないか。
レージョン伯爵令嬢メリジェニーは、婚約者に邪険にされるも健気で哀れな乙女である。
その姿は噂になり、おしゃべり雀達の興味と哀れを誘った。
前とは大違いだった。
『可哀想なもの』はよくも悪くも注目を浴びる。
何を言われても、哀れそうに装い言い返してはならない。ただ、悪意を向けられたら覚えておきなさい。
別の機会に、お返しする為に。
ルミノ侯爵の言った通りだった。
「虚しいよ、メリジェニー。何故世間の同情を買おうとするのかな」
世間のヒソヒソ話に業を煮やしたのか、久しぶりに婚約者が姿を現した。
呼んでもない時には素早いのね、とメリジェニーは呆れ果てる。
ある意味変わり身の速さに感動したが、乾ききった半目になっていたかもしれない。
「世間の同情とは……何でしょうか。
私はありのままに振る舞っているだけですわ。皆様の御慈悲に縋ろうなど考えたことも……」
「……嫉妬は見苦しいぞ!」
「……」
嫉妬をした時期はもう遙か遠いな、と思いながらもメリジェニーは口に出すのすらも億劫だった。
「可哀想に、あんなに健気なメリジェニー嬢に怒鳴るだなんて」
「おい、いい加減にしろよ!」
「な、な……」
野次馬の中には義憤に駆られる者も出てくる。
今はせいぜい、靴に入った小石程度の仕込みだ。
だが、きっかけは仕込みだろうが本物だろうがどうでもいい。
波紋は薄く微かにでも、遠くへ広がればそれでいい。
侯爵の言葉を思い出し、口少なに顔を伏せる。
「なんて殿方でしょう。健気に耐える乙女に怒鳴るだなんて」
「あの小僧、婚約者として最低限もなっとらん」
本物の野次馬が釣れて、広がり、運好くお偉方に伝染すれば、しめたもの。
ジワジワと心地よいぬるま湯は抜かれていき、凍りつく海原に放り出されたことに気付くだろう。
「お前は何をしてるんだ! メリジェニー嬢に何たる無礼を!」
「ち、父上。違うのです」
そして波紋はやがて波打ち、氷と共に波となって足元を掬う。
当代タッツ伯爵の遅いお出ましだ。
「何が違う!? 婚約者を蔑ろにして下賤な女を囲むことか? くだらん女に大枚叩いて貢ぐことか? どれが違う!? 言ってみろ!!」
「じ、自分の個人資産で」
「碌に稼いでも居ない若造が何をほざく! 大体、それは婚約者との交流に使う為に与えたものだろうが! 流れ者の娼婦崩れを飾る為に使う資産か!?」
「しょ、娼婦!? 彼女は歌姫で」
「ああ知ってる。ドヘタクソのな! 声だけはアレに似てまだマシだが、見苦しい!」
タッツ伯爵は頭に血が上っているようで、心のままに息子を罵った。
感の鋭いものなら、おや? と気にかけるような発言も実に大きい。
「ど、ドヘタクソ!? 彼女の歌は癒しの」
「兎に角、メリジェニー嬢に縋ってでも詫びろ! くだらん情婦からも金を回収しろ!」
「くだらなくない! エリーアンヌは素晴らしい女性で」
「話にならん! 誰か、この愚か者を牢へ入れろ!」
「父上、話を聞いてください! 父上! 我らの愛は素晴らしいものなのです!」
怒号と金切り声で彩られた宴は、散々なものに終わりお開きとなる。
宴に出席した者たちは伯爵令息の話は支離滅裂で、聞くに堪えないものだった、と方々で語り合う。
そして風よりも早く、誤解も聞き間違いも混ぜて捏ね繰り回され、参加者以外にも伝えられた。
中には、噂を彩る為に彼らの話を深掘りして、昔を調べ出すものまでいたそうだ。
緩やかな波紋ではなく、迫りくる脅威としてタッツ伯爵家に襲いかかる。
「……ははっ、かの深淵を引っ張り出した話を聞いたかね。メリジェニー嬢」
「ええ、侯爵様」
メリジェニーはルミノ侯爵の屋敷に来ていた。もう教授されることもないのだが、何となく此処に通うのが日課となっている。
もう不気味な面相にも、芝居がかった物言いにも慣れてしまった。
「歌姫エリーアンヌ嬢が旧王国生まれの高貴な血筋なのは本当。
ですが、両親が身分を偽った上の真実の愛によって生まれた方でしたわね」
ルミノ侯爵はメリジェニーの言葉選びが楽しかったのか、ケタケタと笑った。
益々不審者感が増すわね、とメリジェニーは内心思ったが頬の内側を噛んで誤魔化した。
「いいね、良い表現だ。
世の中には、長らく他人の醜聞を記憶に留めておける人がいるものだと感心したよ」
「それも詳細に覚えてらしたのですものね。日記にでも書いていらしたのかしら」
「日記! 私は不得意でね」
「私はあのボンクラの不始末の所業を書いておりますわ。早く白紙撤回されるよう、願いを込めて」
「良いね良いね、メリジェニー嬢。君の強かさ、好きだよ」
「ぐごっ……」
メリジェニーは発言に狼狽え、頬の内側を噛みすぎた。それはもう痛くて堪らない程に。
「? どうしたのだね」
「何でも……。いった……」
「おやおや、口の中を怪我したのかね。いけないねえ。可愛い顔が台無しだよ」
「が……。いえあの、お世辞は結構ですお構いなく大丈夫です本当あの、ハンカチがよご……ぼふ!」
ぐいぐい口にハンカチを押し付けられるわ、ルミノ侯爵の顔は近いわでメリジェニーは慌てふためいていた。可愛いと言われたことも動揺の原因なのに、ハンカチを押し付けてくる本人はメリジェニーの気持ちを全く理解していないようだ。
「まあまあ、取り敢えず押さえていたまえ。洗ってあるから清潔だよ。何か冷やすものを」
「ご、ごひんはひをおはへしはしへ」
「何言ってるのか分からなくて可愛らしいね」
メリジェニーの顔に血が上った。何故だろう。こんなに怪しいのに、嬉しいのか恥ずかしいのか泣きたくなるなんて。
「結構噛みましたね。血とヨダレが」
「ふほえへ! ほ、もう大丈夫ですわっ! はーふーはー!」
しかし、メリジェニーは己の失態に青褪めあっという間に顔の血は下がった。
きっと動揺しただけだ、この動悸はそうに違いない、と彼女はドカドカ鳴る心音を深呼吸で宥めた。
「お話を、戻しましょう! ええと、その高貴な旧王国の女性……母親は、旧王国の王女付き女官だったとか!」
「残念、乳母の娘だよ」
「そ、そうですか……」
「王子の娘とか王の隠し子だとか王妃の愛人だとか、手広く噂は有ったけれどね。意外と普通の身の上だったようだ。面白くないね」
メリジェニーの知らない所で噂が飛び交っていたようだが、ルミノ侯爵は気に入らないらしい。
「ですが、タッツ伯爵とのお子だったと言うのは」
「ああ、それもガセネタだね」
「そうなのですね……」
其処まで劇的ではないか、とメリジェニーは安心した。やっと頬の内側の血の味が引いてきた気がする。
「安心したまえ。
タッツ伯爵家の血を引く子供ではある。前伯爵のね」
「……え」
驚きすぎて、メリジェニーは今度は舌を噛みそうになった。
しかし、即座に差し込まれたハンカチを噛んでなんとかやり過ごせたようだ。
「落ち着いたかね。
つまり、かの歌ヘタ姫とボンクラ令息は叔母と甥の関係な訳だ」
「……」
メリジェニーは淑女らしくそっと、口からハンカチを取り頷く。口にハンカチを噛んでいる時点で今更だが、なんとなくガサツに振る舞いたく無かった。
「驚いたかね?」
「ふへ……大変……驚きました」
メリジェニーは声高な噂の方の母違いの兄妹かと思っていた、のだが。いや、不貞の時点でかなり不道徳な関係なのだが、それに輪を掛けた行いだ。
しかし、叔母と甥の関係も、かなり……。
タッツ伯爵がかの歌姫を罵り、激怒していた訳だ。しかし、醜聞の塊である歌姫エリーアンヌを早く排除しなかったのだろう。理解に苦しむ。
「さて、この醜聞をお供にすれば、無事婚約白紙が成り立つ訳だ。
このナゾナゾ侯爵はお役に立てたかな?」
「……はい、本当に有難う御座います」
メリジェニーはバーエンのことを、もう好きではない。だから、婚約白紙は願ったり叶ったりで、意気揚々と帰れる。
この屋敷も最初は怖かったし、社交も頑張った。
だが、ルミノ侯爵ともう縁が切れるということは、何だか嫌だったのだ。
「いやあ、メリジェニー嬢には申し訳ないが、面白い話だった。書き留めておかねばね」
「……侯爵様は、日記を書かれないとお聞きしましたが」
「個人としてではなく、見聞として記録を残しておくのさ! 読み返すと楽しいからね!」
変わり者だが、いい人だった。
仮面の奥と露わな黄色の目も、向けられる感情も婚約者よりもずっと柔らかい。
「あの、侯爵様」
「しかし、この件が解決するとメリジェニー嬢とお茶をする僥倖が失われるのだね……。寂しいものだ」
「……わ、私も寂しい……寂しく思います」
「ふーむ。
しかし、束の間の安堵感で自棄になってはいないかな?」
「……そんなことはありませんわ。
私、歌は下手ですが、貴方の興味の題材にはなれましたでしょう?」
メリジェニーがそう言い放つと、ルミノ侯爵は一瞬目を見開き、笑った。
芝居掛からず愉快そうに、だ。
「失礼失礼。そうだったね。では、ご両親の元へお供しよう。正式な申し出と共にね」
そうして、メリジェニーの手を取り……ルミノ侯爵は微笑んでこう言った。
「そう言えば私も婚約破棄を3回されていたが、その辺りは大丈夫かな」
「さ……。え、ま、まあ……大丈夫でしょう。ええ、きっと、多分……」
因みに侯爵への破棄理由は「変人すぎるから嫌だ」だそうです。




