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第六話 婚約準備で輝く推し!


皆さん、こんにちは!


はじめまして、エステル様の専属侍女にして、自他ともに認めるエステル様推しのサラ・ルーナです!


今日は、私視点でお届けするエステル様の素晴らしさ、そして婚約準備に励むご様子について、全力でお話ししようと思います!


──え? なんでそんなにエステル様を推してるのかって?


推せるからに決まってるでしょう!!!


こんなにも聡明で、美しくて、努力家で、それでいて時折見せる照れ顔が可愛すぎるご主人様、推さない理由がありません!!


(いやむしろ、推し続ける使命を授かって生まれてきたのでは??)







まず、エステル様について説明しましょうか!


エステル様は、普段は涼やかで冷静な雰囲気を纏っていらっしゃいますが、決して冷たいわけじゃないんです。

むしろ、内に熱いものを秘めている方!


どんな時でも毅然としていて、学園時代は成績トップを独走するほどの才女。

礼儀正しく、気品に溢れ、誰に対しても公平に接する……って、ちょっと完璧すぎません?!


(そりゃあ、婚約者であるシリウス殿下も悶絶するのでは?? しないわけがない。)


でも、そんなエステル様にも可愛らしい一面があるんです。


たとえば──。


私がちょっと突拍子もないことを言ったり、からかったりすると、うっすらと眉をひそめて頬を赤らめるんですよ!!

それがまた可愛い!!(重要)


しかも、それをあえて気にしないふりをするのがまたたまらなく愛おしいんです!


……え?

「侍女なのにそんな態度でいいのか」って?


いいんです!!!!!!!(真顔)


だって、エステル様は推しだから!!!!!







さて、本題です!


エステル様は、最初こそ突然の婚約話に驚かれていましたが、そこは切り替えの早いお方!

すぐに「できる限りの準備をしなければ」と、婚約者としての務めに向き合い始めました。


──そう、婚約準備という名の覚醒が始まったのです!!


特に美容に対する気合いの入り方がすごい!!!


「今までだって十分お美しいのに、何をそんなに頑張るんですか?!」と聞いたら、


「……少しでも、婚約者として相応しくありたいの」


うわあああああああ!!!! そんなこと言われたら、私、エステル様のために最高級の美容オイルをかき集めてきます!!!


そして、日々のスキンケア、ヘアケア、ボディケアに全力投球。


お風呂上がりのエステル様、ツヤッツヤの黒髪を梳かしながら、「少しでも良い印象を持ってもらえれば」と小さく呟かれるんですよ!?


(殿下ァァァァァ!!!! 貴方、このお美しさを目の当たりにして耐えられますか?? 私だったら卒倒する自信があります!!!)







そんなある日、私はハッと閃いたのです。


「エステル様、シリウス様の瞳の色は紫ですよね!?」


「……え?」


「ならば、紫色のドレスを用意しなくては!!!」


エステル様の婚約者であるシリウス殿下は、あの麗しい紫の瞳を持つお方。

ならば、それに合わせた衣装を選ぶのが最善ではないでしょうか!?


(エステル様がシリウス殿下の瞳の色を纏うだなんて、ロマンがすぎる……!!!)


エステル様は、少し驚いたような表情を浮かべたあと、小さく笑われました。


「……そこまで考えてくれるなんて、ありがとう。」


「もちろんです!!!」


すぐに宮廷の仕立て屋に紫色の生地を取り寄せさせました!!

殿下、楽しみにしていてくださいね!!!







そして、婚約者教育の一環で、ついに”閨教育”なるものが始まりました。


──そして、終了後のエステル様ですよ。


顔、真っ赤!!!!!!!


可愛すぎて、しばらく私、呼吸止まりました。


私:「エステル様……! まさか、想像してしまったのでは??」


エステル様:「~~~っ、サラ!!!」(顔を覆う)


はぁぁぁぁ!!! これは初夜が楽しみですね!!!(殿下、頑張ってください!!!)


ということで、私はエステル様の婚約準備を全力でサポートしつつ、初夜の大成功を祈るばかりです!!!





さて、エステル様の婚約生活、どんな未来が待っているのでしょうか?!


私は全力で見守ります!!!


以上! サラ・ルーナがお届けしました!!(全力の敬礼)

推しが近くにいるって良いな

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