第十二話 再会でときめく推し!
皆さんこんにちは!!
エステル様専属侍女の サラ です!!
いや~~~~もう、語らせてください!!!
ついにエステル様、 アストラ王国に降り立ちました!!
そして シリウス殿下と再会!!
── もうね、見た瞬間思いましたよ。
「これ、絵画ですか??」
美しいシリウス殿下と、麗しいエステル様。
この二人が再会して、目を合わせるだけで、世界が祝福しているように見えるんです。
でもね!!!
ただの再会じゃなかったんです!!!
もうね、殿下が、殿下がああああああ!!!!
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■その1 再会からの手離さない問題
まず、殿下はエステル様を めちゃくちゃ丁寧にエスコート しました。
まぁ、そこは想定内ですよ?だって、シリウス殿下ですから。
すっとエスコートするために手を差し出す。
はい、美しい。
エステル様も、静かに手を取る。
はい、優雅。
その瞬間、空気が ピタァ……ッ て張り詰めたんですよ!!!
いやいやいやいや!!
エステル様、顔に出さないようにしてるけど 絶対ドキドキしてますよね!?!?
そして!!! ここからが問題です!!!
殿下、その後 ずっと手を離さないんです!!!!
いや、普通にエスコートって言ったら、馬車に乗るまでとか、歩く間だけとか、
そういうもんじゃないですか!?!?
なのに!!!!
殿下は!!!!
「手を離す」という概念を忘れたかのように、指を絡めて握り続ける!!!!
いやもう、意識してるっていうか、 無意識でやってるのが罪深い!!!!!!
しかも、歩くたびにさりげなく指を絡めて握るんですよ!?!?
えっ、何それ、 殿下ってそんなにさりげなく甘々攻撃できるタイプでしたっけ!?
エステル様は動揺してないように見えるけど、 絶対意識してる!!
あれは耐えてる顔だ!!!
こういうの、 「耐え忍ぶ乙女の顔」 って言うんですよ!!!(サラ的造語)
いや~~~~~、私はもう耐えられないですね!!!
「あぁああもう!!この場で叫びたい!!!」 って思いながら、後ろから見守ってました!!!
でね???
極めつけに、護衛さんの 「いや、いい加減手を離したらどうですか?」 っていう視線をガン無視してる殿下!!
え、シリウス殿下ってこんなに感情がダダ漏れする人でしたっけ!?
普段あんなに冷静なのに!?!?!?!?
いや~~~、これは……
侍女サラ、すでにごちそうさまでした。
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■その2 エステル様の新しいお部屋、殿下のこだわりが詰まりすぎ問題
王宮に着いたエステル様は、まず国王陛下にご挨拶。
堂々としていて、もう 「未来の妃ここにあり」 って感じでした!!
さすがエステル様!!!
で、その後!!!
エステル様のお部屋に案内されたわけですが!!!
もうね!!!
「殿下、どこまで準備されてたんですか???」ってくらい こだわり尽くされたお部屋でした!!!
上質な調度品、落ち着いた色調、
まるで エステル様がここに住むのが最初から決まっていたかのような空間。
エステル様も驚いていましたよ!?!?
でも、ここで 殿下の甘々ポイントが炸裂しました。
「取り急ぎ、こちらでご用意しましたが……気に入らなければ、模様替えも可能です。エステル様の好きなように整えてください」
いやいやいやいや!!!!
「エステル様の好きなように整えてください」って何ですか!!!!!???
完全に「ここはエステル様の城」宣言じゃないですか!!!!
こんなに優しい殿下見たことあります!?!?!?!?
もう、もう……!!!
「私、侍女ですが、この婚約応援していいですか?」
ってなりました!!!
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■その3 すでに甘々すぎるお茶会事件
エステル様が少し休まれた後、お茶会が開かれました。
ええ、ただのお茶会です。
でもね!!!???
侍女の私は見逃しませんでした!!!!
まず、殿下の 「嬉しそうにエステル様を見つめる視線」!!!
え、シリウス殿下ってあんな甘い顔するんですか???
紅茶を飲むエステル様を見て、完全に視線ロックオン!!!
いや、隠してくださいよ!!!!
護衛騎士さんたち、息をひそめてますよ!!!!
でも、一番の問題はここです。
「エステル様……改めて、お迎えできて嬉しく思います」
って、そんな……
はにかみながら言われたら!!!!!
エステル様の心臓、持ちませんよ!!!!!!!!!
エステル様、カップを持つ指がわずかに震えてましたよ!?!?
でも、そこで 「私もです」 って微笑んだエステル様……
── 最強に美しい乙女でした。
(サラ、感動で泣きそう)
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アストラ王国に到着してから 半日も経っていないんですよ???
それなのに すでに甘々雰囲気漂いすぎじゃないですか!?!?
これからどうなっちゃうんですか!?!?!?!?
私は侍女として、全力でお仕えします!!!!
でも、同時に……
この二人の婚約生活を 全力で見届けたい!!!!!!
皆さん!!
次回も一緒に、エステル様と殿下の 尊さ を見守りましょうね!!!!
以上、侍女サラでした!!!!!!!




