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第十話 修学旅行準備①
”元轟壕”は空想上のものです。実在する”轟壕”とは全く関係ございません。ご理解ください。
6月初旬 先日、班決めが終わり、今年の修学旅行は例年通り沖縄に決まった。
「さて〜どこに行きたい?みんな。」
と、私が聞くと
「国際通りは外せないよね〜サーターアンダギーに紅芋タルト…。」
と、莉絵。
「ひめゆりの塔にも行きたいな。あそこには必ずなにか学びがあるはずだ。」
と、実太。
「ガマってとこもいいね〜。元轟壕って言ってさ。戦時中に避難してた人の霊が出るって噂なんだよ〜?」
と、雨谷くん。
「「ひええっ…。」」
と、怖がる私達をよそに雨谷くんは、ハハハッと笑っていた。
「私は〜海見に行きたいな〜沖縄のきれいな海。」
と、私が言うと
「さんせ〜い♪」
「いいな。それ。」
「いいね〜行こ〜。」
と、みんな賛成してくれるのだった。
「どこの海がいいかな〜。」
「おっ、こことかいいんじゃな〜い。」
と、ワイワイガヤガヤ話して、ちょうど決まったあたりで時間が終わるのだった。