第一話 小鳥遊紗夜
※このお話は5月初旬から始まります。(入学式とか、4月の様子は後々あるかもね?)
チュンチュン…
私、小鳥遊紗夜は、外から漏れ聞こえる朝の音色で目が覚めた。
「げっ!もう7:30じゃん!あぁっー!タイマーかけるの忘れてた!!」
「これじゃあ遅刻だぁぁあ〜」
慌てるように準備をして、(内心いつも通りすぎてあまり焦っていない)飛び出すように学校へ向かい始めた。
キーンコーンカーンコーン…
「あぶなぁ〜い。ギリギリセーフ。」
「なんでいっつもそんなギリギリに来るのさ。もう少し余裕を持って起きなさいよ。(ハァ〜)私なんて、朝練で6:30には学校来るんだよ(ハァ〜)?」
そう言うのは、私の親友(?)望月莉絵だ。彼女は勉強は誰がどう見ても下位に位置するが、運動面ではソフトテニス部で部長を勤め、全国大会ベスト4にまで勝ち上がるいわば、運動少女なのだ。(最近は、有名大学への推薦もあるらしい。)
「そんなこと言われても、布団が…いや、昨日の私が今日の私を起こしてくれないのが悪いんだもん!」
って、笑ったように言うと莉絵は、呆れた表情で、
「大人になって困るのは自分だよ〜?」
と、いつも通りのセリフを吐いたところで、授業開始5分前の予鐘がなり、準備を始めるのだった…