プロローグ
オルビア・ロズワード5歳
今日もいつも通り元気に遊んでいた。
「オルビア様旦那様がお呼びです。」
「はーい!わかりました。」
(お父様が?今まで呼ばれたことなんてないのに、、
この間のイタズラがバレた!?あれはやりすぎだったかしら?でも、今までお父様に怒られたことなんてないわ!だから怒るはずがないわ!きっと大丈夫ね!)
そんなことを考えながらオルビアは
父オリバー・ロズワードが待つ執務室へ向かうと
オルビアは部屋に入る前に思わず足を止めてしまった。
そこには母フィオナ・ロズワードまでいたのだ、
オルビアは同じ屋敷に住んでるにも関わらず、
この2人が揃うのをほとんど見たことがなかった。
驚きすぎてしまったのと、今から何が起きるのか、、
只事ではないと緊張してしまったのだ。
「どうしたオルビア、早く入りなさい。」
「!?ッ はい。お父様」
久しぶりに家族揃っているのに雰囲気はかなり重い。
「話があって集まってもらった。ロズワード家の後継者のことを考えて養子を取ることにした。
歳はオルビアと同じにはなるが、オルビアの弟になる。」
オリバーの突然の話で固まってしまったフィオナとオルビア
ハッと正気を取り戻し、フィオナが口を開いた
「それは決定事項なのですか?私は何も聞いておりませんが」
フィオナは意外にも冷静に話をしている。
「決定事項だ!1週間後にこの屋敷にやってくる。
3階の部屋を使うお前たちも迎える準備をしてくれ。」
「1週間後!?急すぎます!それに3階はオルビアの部屋もあるのですよせめて違う階に部屋を準備すべきです。」
「さっきも言ったが決定事項だ!それにオルビアはその子と姉弟になるのだ、問題ないだろう。
話は終わりだ迎える準備をしてくれ!」
オリバーの気迫に負けフィオナは
「わかりました。」と一言。
そしてオリバーは部屋を出て行った。
オルビアは呆然とし、フィオナは一見冷静に見えるが怒りを隠しきれていない。
「オルビア大丈夫よ!何があっても私が貴方を守るからね。ロズワード家の子供は貴方1人よ」
フィオナがオルビアに向かってそう語った。
オルビアは頷くことしか出来なかった。
「私に、、弟ができるの、、!?」
(ロズワード家の後継者?
よくわからないけど、
弟ができたら私のこれまでの自由がなくなるんじゃ、、
同い年だけど誕生月が私の方が早いから姉になるらしい
お母様の言ってたことはなんだったのかしら?
「ロズワード家の子供は私1人」
もしその子が後継者として認められてしまったら
私はロズワード家を追い出されてしまうのかしら、、
それは困るわ!!
どんな手を使ってでも出て行ってもらわなきゃ!)
「まぁいいわ!1週間後相手をみてから作戦を立てないといけないわね!!」
1週間後オルビアは想像とかけ離れた展開にこの決意が崩壊していく、、
読んでいただきありがとうございます!
少しずつ更新していく予定です。