表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/6

こうして舞台は現在(リアル)に移る

 "()()()()()(美)少女"は

 鳴り止まぬ拍手の中に幕を下ろした。

 その陰では満身創痍な文花ーーの父が救急搬送されていた。

 感極まり過ぎたとか。迷惑極まりなかったらしい。


「母の木靴を差し上げます」

 少女の誘いに家まで行くと、

 "ビラ配りすら出来ないのか"

 父親が肩を怒らせて。

 養われて当然だしな

 良い身分だなーー!

 此方に向かって怒鳴り散らす。

 このままじゃあ彼女危険じゃないか。

 ◇◇◇

 歳月が過ぎ、

 成人を迎えて。

 彼女は施設を出ることになる。

 援助をしようと向かう先、

 先約がいた。彼女の父だ。

 かっちりスーツを着こなして、

 ビシッと分けた髪の毛黒過ぎ……

 ピーンと伸びた背筋は強張る、

 笑顔の娘を目の前にして。


 (あぁ、ずっと信じて待ってたんだ……)

 

 欲するのは生きること。捨てがたいのは父への情。

 こうして"彼"は完敗したけど。

 (僕はまだ、諦めてない)

だって文花(カノジョ)未来(リアル)は"これから"だからーー

 

 きっと春には恋花爛漫、咲き誇れるように。

 

<おしまい>

 

◇◇◇

 

 (……そうだ)

 "ここで会ったが百年目"よりも良いプロポーズの台詞。今から考えておかないと。

 "長年捜していた運命の相手にめぐり会えた"なんて素晴らしい表現(ことば)はそうそう無い。本当に日本語って()()()だよねーー


~And they lived happily ever after~

めでたし、めでたし。


ご高覧いただき、有り難う御座いました。

皆様にも"末永き幸せ"がありますように。


2021.5.25 ~SSKK~

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] まずは、完結おめでとうございます、そしてお疲れ様でした! あー、タイトルそしてサブタイトルの付け方……すごい良いですね。 最後まで、読んでて楽しかったです。 というか最後の英語といい冒頭の…
2021/05/25 00:22 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ