表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/6

幕が上がるには早すぎる

 

 "星が一つ、流れる夜には

 命も一つ。(そら)へと昇って行くらしい"



「おばあちゃん、私も連れていって」


 翌朝街の片隅で

 少女がひとり

 冷たくなっていた

 その頬は薔薇色に染まり

 幸せそうに微笑んでいたとかーー


<おしまい>


◇◇◇


「……これ、誰が楽しいのかしら」


 パタン。

 本を閉じ、少女はぽつりと呟いた。

 いや、叫んでいた。


 ーー少なくとも私は物足りないわーー


「物語のラストは誰もが羨む展開で無いと……!」


 心からの笑顔と羨望の眼差し。拍手喝采の最中に下りる幕が理想なのだと。

 ならば、それを一身に浴びる"主役"の立場として至極当然の異議ーーなのかもしれない。見過ごせない、と彼女は動いた。


「リメイクが必要ね」

 これじゃあ幕を上げられないわ。


 これは発言力と実行力と体力と。

 極め付きの財力が少女にあったが故に起きた喜劇だーー







Twitterにてリプライ用に書いていたものを

加筆修正して載せています。

リハビリがてらに。お目汚しを失礼致します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 拝読させて頂きました!有難うございます SSKKさんの美しい感性が遺憾なく発揮された世界観、夢があり拝読して心がときめきました。 文花ちゃんの幸せの物語を、見守ってゆきたいです╰(*´︶`…
[良い点] 面白そう……Twitterのリプライはチラッと見ましたが、続きが非常に気になりますね。 少女が読んでいた本も個人的には大好きですが、この物語にどんな幕が降りるのか、楽しみにしてます。
2021/05/20 23:55 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ