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分かった振りした善人たち

 壊したいと心が叫ぶんだ

 いずれ怪物になってしまう

 人のまま死にたいんだ

 お願いだから止めないでくれ




 分かった振りした善人たち

 薄っぺらい慰めの言葉

 分かるなんて言わないで

 あまりの違いに泣きたくなる




 有象無象の優しさが弾丸みたいに飛んでくる

 痛い 痛い 痛い 痛い

 心が破裂しそうだ

 何もかも壊してしまいたくなる




 上っ面な優しさは救いの手じゃない

 孤独さを助長するだけ

 味方みたいな顔で優しくするな

 理解者みたいな顔で近づくな

 その顔と手が怖くて堪らないんだ




 神の導きか 悪魔の誘惑か 自身の妄想か

 頭に響く声はいったい誰のもの?

 壊せ壊せと囁き続ける声

 危険な考えに吸い寄せられる心

 鏡に映る自身の姿に怪物がダブる




 怪物になんかなりたくない

 人間でありたいんだ

 手遅れになる前に

 何かを壊してしまう前に

 華々しく散ろう




 俺は人間だ

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