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優しい君を嘘つきにしたくないから
優しい君を嘘つきにしたくないから
僕はなけなしの勇気ふり絞って
がむしゃらに駆けるんだ
向かい風に負けるもんか
何を言われても
君のためなら
大声だって出せるんだ
声が枯れたっていい
腕が上がらなくてもいい
足が動かなくてもいい
全部潰れたってかまわない
心に棲みついた悪魔だとしても
力を借りられるなら
頭を垂れてでも助けを乞う
さぁ、暴れるぜぇ
呼び覚ましたのはてめえらだ
泣いて謝っても
今更許しはしねえよ
優しい君を嘘つきにしなくて済んで
ちっぽけな勇気振り絞って良かったと
心から安堵した
「ありがとう」と言えるくらいに
笑えるようになったなら僕はもう満足さ




