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人が当たり前のように死ぬ世界
人が当たり前のように死ぬ世界で
涙こぼす奴ら
正直冷めるよなと
そう呟いた 呟いたんだ
悲しそうな君に怒られるまでは
酷い冷たい極悪人
どんなことを言われても
何も思うことはないよ
死んでしまえと笑いながら
僕は空を飛んだ
破裂するような胸の痛みに
僕は全部全部吐き出した
誰も泣くことをしない世界で
僕一人死んだところで
何かを思うやつなんているわけないよなと
そう思っていた 思っていたんだ
涙流す君を見るまでは
人が死ぬのは当たり前
なんら特別ではないから
何も思わなくていいよ
生きてくれと願いながら
僕は空を飛んだ
張り裂けそうな胸の痛みに
僕はこらえきれず泣いた
人が当たり前のように死ぬ世界で
空を飛んだ君
しょうがないよなと
そう手を取った 手を取ったんだ
笑顔見せる君と共にどこまでも行こう




