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偽りの絆 偽物な親子愛 薄汚れた家族
物心ついた頃から「あんまり似てないね」と言われて育った
僕は探した 両親との共通点を
躍起になれば躍起になるほど
両親との違いを知るだけだった
どうして僕らはこんなにも似てないんだろう
周りの目が僕は辛かった
そんな時、僕は知ってしまった
恐るべき真実を
フラッシュバックする幼き日の記憶
おぼろげに浮かぶ優しい笑顔の若い男女
この身が覚えてる優しいぬくもり
どうしようもないくらいに
恐ろしい真実は正しかった
あぁ、僕はどうしたらいいんだ
たとえすべてが嘘だったとしても
与えられた愛情は本物と信じたいんだ
だけど秘密は一つだけじゃなかった
妹も親とは無関係で 僕とも繋がりなんてありやしなかった
母と父も他人同士
偽りの絆 偽物の親子愛 薄汚れた家族
僕らはみんなバラバラだった




