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音無集★オトナ詩集  作者: 音無威人


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嘘つきと正直者

 君の名を呼べば、嘘つきが笑う

 僕の名を呼べば、正直者が嘆く

 死ぬことでしか救えないのならば、僕は喜んで地獄に落ちよう

 呪詛を吐いて憎しみをぶちまけて 僕は落ちていく君のために

 君は知らなくていい知る必要なんてない 僕の想いを僕の真実を

 本当のことなんてすべて隠し通せばいい



 本当は分かっていたあなたの気持ち

 誰よりも見ていた あなただけを見ていた

 あなたの嘘には全部気づいていた


 私は笑うわあなたのために

 私は一つ嘘をつく 悲しみを覆い隠す嘘を

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