表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
青い春  作者: Blue
2/6

桜木冷

 5月。入学から1ヶ月が経ち、そろそろ桜も散っていくころ。その時期に席替えが行われた。班は男女2人づつの4人班で、私、白川沙織は桜木冷と同じ班になった。桜木冷という人は私がとても親近感を感じていて、いつも1人でいる。だけど、とても頭が良く、どんなことでもそつなくこなし、そのうえ容姿も言う事がないほど綺麗。そんな人と同じ班になった私は友達になれるチャンスだと期待した。でも桜木さんは、驚くほど無愛想で、とても友達にはなれそうもなかった。

「桜木さんって、無愛想だよね。」

そう桜木さんと同じ小学校の子に聞いてみると、桜木さんは昔から病弱で欠席は日常茶飯事、入院していたこともあったようだ。

 何とかしてでも話題をつくって友達という関係になりたかった私は、桜木さんに言ってしまった。

「桜木さんって小学校のころよく欠席してたんでしょ?今は大丈夫なの?」

と。

 今考えれば当たり前のことなのだけれど、桜木さんは不機嫌な顔をして

「大丈夫」

とだけ答えた。

 それから1週間、桜木さんは学校を休んだ。



 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ