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結 3

 俺が再び目を開けた時、そこは草原だった。

 そこには、俺とリッカさんと千秋と、なぜか「神の子」がいた。

「ここはどこだ?」

「さて、正太郎。すべてを教えるよ。僕が2062年5月5日と6日にウロチョロしてたのは、事実確認と、協力希望をしたのさ」

「なんだと?」

「ごめん、正太郎。本当に時間がないんだ。まず、僕らは死んでいたんだよ。僕らの脳の情報だけが未来に転送されただけで、僕らの肉体はとうに死んでいたんだよ。でね、未来の世界では、たまたま僕らの死体が現存していてね、それをもとに、僕らの肉体のコピーを作ったんだよ。そして、僕らはその肉体に、脳のデータをぶち込まれたんだ。さらに、それをしたのは『神の子』で、そう、つまり、僕らも『神の孫』だったんだよ。でね、『神の子』は自分自身と僕らのデータを違う世界に転送したのさ。よって、僕らは転生したんだよ、この世界に」

「この世界って言われても……一体どこなんだよ?」

「ここは、ガルシア大陸という、どこかのゲームの舞台なんだって。そして、僕らはここでNPCを装って生活するんだよ。第2の人生、いや第3の人生か……」

「ということは、俺らは死んでない」

「そうさ。僕が間違えるはずがないじゃないか。死ぬのはもっと先の話だよ。そうそう、わざわざ過去人の中から僕らを選んだのは、僕らの肉体だけがコピーできたから。そして、僕のコピーは2つあって1つは完成品、もう1つは欠陥品だったんだ。リッカさんと君を撃ったのは、1度死んで欠陥品に意識をぶち込まれた僕なんだよ」

「なるほど。これですべての謎が解けた」

「そう。めでたし、めでたし」

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