29.少女、一人で表に立つ、少年、神を祟る、
「ん…ふぅ…アリスさんがこの縁側に囚われる理由がわかるなぁ〜」
私は縁側でお茶を啜りながら偶に来る参拝客を笑顔で迎えて居る。
それにしても太陽ぽかぽかで気持ちいい…
「ん?」
そうやってのんびりしている時、急いで階段を駆け上がる音が聞こえた…
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」
少し待って見ると来たのは26歳程度の会社員だった…
「どういたしましたか?」
「た、たすけてくれ!」
私がどうしたのか聞くと彼は急いだ様にそう叫ぶ…
「分かりました、こちらへどうぞ」
私は異常性を察知して参拝横の相談室、お清め室の方に誘導する。
「それで、どうしたんですか?」
私は落ち着いてそう聞く。
「最近ちょっと身の回りでおかしいことが良くあったんだ…」
聞くとこうだった。
少し前から家で物が無くなるようになった…
最初はペンやちょっとした小道具だけだったが時間が経つに連れて食べ物、動物、大きな家電まで無くなってしまい愈々何があったんだ?と思うようになった、そんな時から壁を叩かれる、屋根から足音が聞こえる、金縛りにあうなどの霊障に悩まされたらしい。
ただ決定的なのは昨日、寝ている最中に足を引っ張られ何処に引きずり込まれそうになったらしい…
「はぁ…それはどんな感じでしたか?」
「闇だった、何も見えない闇…怖いんだ…」
私から見て彼には確かに何かに取り憑かれているが…私が祓える範疇を越えている。
ある種祟り神の様な存在なのだ。
「あの…失礼ですがこの神宮以外の神社だったり、祠だったりに行ったりしましたか?」
「いや…そんなことは無いはずだが…」
ん〜、アリスさんを呼ぶしかないかな?
「取り敢えず少々ここでお待ちください…」
「分かりました。」
僕が惰眠を謳歌していたら起こされてしまった、理由は相談に来た人に付いてるのが祟り神の部類だかららしい。
「取り敢えず行くよ…」
「はい」
「ん、君が相談者?」
30前半ぐらいの男だな、クマとか沢山ある黒髪の細身の…日本人だな。
「えっ、はい」
「ん〜」
僕が見た所によると名も忘れられた無名の神だねぇ、どうせ近くに居た人間を祟って撮りついてるんだろ。
「で、どうする?祓う?祟り返す?そのままにする?」
「え…祟り返すとかあるんですか…?」
「あるよ。」
基本術系統のはオリジナル技が有る、魔法関係もそうだ。
そして僕が開発したのは呪術、法術、陰陽術、巫術の合わせ技、【祟り返し】【祟り】この2つだ。
基本この2つに違いは無いが強いて言えば土台が違う、祟り返しは法術土台、祟りは呪術土台だ。
威力は変わらないけどね!
「なら…そっちでも良いですか?」
「好奇心に負けちゃった?いいよ、悪い子にはお灸を据えないとね!【祟り返し】」
僕が彼に手を翳すとどす黒いオーラを出す、これは霊力が無くとも見れる具現化の力だ、
そして後ろの祟り神を祟りで食らう。
「ん、終わったよ。」
「え、もうですか…?」
「うん!お賽銭には色付けて入れてくれるとうれしーなー?♡」
「あ、はい…」
お金はちゃんと取らないとね。
「お、あの人10万も入れてんじゃん、金づる〜♡」
なんか最近自分の性格が変わってる気がする…
「ん…ありすさん…」
「おや、おはよう。」
「おはようです…」
ルル君が起きて来たね。
「ん〜、なんか…境内で暴れてる黒いのがいますけど…」
「あぁ、おいたした祟り神の祟りを返してやった。」
「そうですか…」
寝起きのルル君可愛いなぁ〜
「あの、アリスさん、少し気になる事があるんですけど…」
因みに大結界のせいであの中は現実と近くなってます。




