23.少年、修行をする、3
「おはよう」
「おはようございます…」
良い朝だ。
強いて言うなら夜中凄く声が聞こえてあんまり寝られなかったぐらい。
「さて、朝ごはん狩ってくるね」
「え、あ、はい!」
鹿を見つけた…
「ふんっ!」
頭を吹き飛ばし狩りを完了すると僕はナオに合図を送る。
「かいったい!!」
スキル、〈解体〉!それはめちゃくちゃ便利なスキルだ!!
「さぁ食べようか、今日は鹿の内ロースを使ったステーキに柚子ソースをかけた何かとヴェニスンカレーだよ。」
「ステーキとカレー???」
「取り敢えず鹿がいっぱいなんですね!!」
「いやぁ〜良い出来だ、カレーは私が、ステーキはアリスが作ったんだよ」
「なら美味しいですね」
「そうだね」
「君達僕への信頼高過ぎない?」
ちょっと恥ずかしい…
「アリスさんの料理なら全部美味しいです!!」
「良い彼氏じゃんアリス」
「やめて…」
本当に彼氏みたいなセリフ吐きやがってよぉーー!
てれちゃうじゃん!
「言っとくけどナオも修行してもらうからね…」
「何となくわかってた、働かざる者食うべからずでしょ!」
「うん、滝行だよ、12時間。」
「虐待じゃん!!!」
「失礼な!僕だって苦肉の決断なんです!!」
「ほんとかなぁ?」
「ほんと…ですもん…」
「わぁー泣かないで!」
「ないてなんかないですもん…」
ないてなんかないもん!!
「何時もの情緒不安定だなぁ〜ほーらよしよしよしよしおねーちゃんですよ〜」
「んぅぅ…」
ないてなんかないもん…
「かわいい」
「ルル???」
「おねーちゃんどうしたの、?」
「いや、なんでもない…」
「失礼、たまに情緒不安定になるんだよな…」
「これまでの統計からみて発情期は情緒不安定だね、私の考察だとアリスの発情期はストレスが溜まった時だからじゃないかな?」
「発情期発情期言うな!」
そんな動物みたいな…
「まぁ今は落ち着いたから、取り敢えず滝行12時間のあとは霊力を込める練習かな」
「「「霊力?」」」
「霊力ってのは魔力の種類の1つ、魔力の中にも何個かあって、超自然エネルギーを今のMPに置き換えると、基本は70%がMP、5%が仙力、5%が妖力、18%が霊力、2%が神力なんだよ。MP、魔力は基本的に魔法を使う為の万能的な力だね、仙力も万能的だけど魔力より強いかなぁ?魔力の上位互換。んで霊力が僕達が鍛えるべき力、霊力があれば普通見えない幽霊とか妖とかが見れるようになる。うっすら見えるのは20%ぐらい、ハッキリ見えるのが25%、完全に見えるのが30%の割合になった時、僕は魔力21930%仙力1720%妖力10%霊力4000%神力19950%です」
「なんかインフレしてない?」
「仕方ないんですよ、なんかインフレしちゃう運命なんです。んで最後神力ですが気にしなくていいです、神降ろし以外では基本使わない力ですし神も霊力あったら見えるので。そして君達には霊力50%、魔力40%、神力10%ぐらいを目指して貰います!妖力?まぁゴミ、魔力と変わんないから殆ど使わない、強いて言うなら呪術に使いやすいだけ。」
「分かりました!」
「今までの修行は霊力の割合を上げてたんだよ、知力由来が魔力、精神力由来が霊力だから。本来は…僕の場合はそんなの関係ないけどね」
「そうなんですね、頑張ります!」
さぁて、正直今の段階で普通に運営からそろそろ完了してあげたら?って言われてるけどやだ、滝行が終わったら霊力を鍛えるかな…
「じゃあ行きましょうね〜」
この山、聖域の中にある滝、滝行用の滝だ!
「ここで滝でうたれながら坐禅を組みなさい」
勢いは強めだね。
「では僕は先にうたれてますね」
さっさと滝に入り浮遊坐禅を始める。
「う、冷たい…」
「ひょー、つめってぇなぁ!」
「いい温度じゃない?」
「「「「…」」」」
「ねぇ、アリス、さっきから変なの流れて来てない?」
「ただのナイフでしょう、避けなさい」
…ただのナイフ?
「いやナイフはおかしいね、何?」
「だよね?」
「んー、ナイフ?これ…ナイフじゃないね。」
水だ…
「多分滝神のいたずらでしょ、気にしないで」
「わかった。」
「「「「…」」」」
「そろそろ良いですかね?」
12時間程たった。
「「おわったぁー」」
「次は何をやるの?」
「霊力を込めるって言ってたじゃん。取り敢えず付いて来て。」
「まず、魔力ってのは暖かいじゃん」
「はいはい」
「その中から冷たい魔力ってある?今ならわかると思うんだけど」
今20%ぐらいだから分かるようになるはず…
「あ、わかったかも」
「……あぁ、これですか」
「…お、これかなぁ〜♡」
「それを…この紙に入れてみて」
僕は御札を出す、
「そうだな、厄除けを願いながら霊力を込めて、そのまま隣にある墨汁に筆をつけて筆に魔力を込めながら破って書いて見て」
本来なら神宮名がいいんろうけど神宮の名前決まってないし種類として分けたいから…
「あ、なんか五芒星が浮かんで来ました!」
「僕も!」
「…あ、これか!」
ナオは何となくわかったみたいだね、まぁNPCにはそれ出ないから…
「うん、ちゃんと出来てるね、そろそろこれぐらいなら見える?来い【煤日】」
あの黒い液体?
あれの本当の姿、妖狐だ。
「ん、狐が見えます」
「私もそう見えますね…ただの狐にしか見えません」
「ん、いや、うっすい二本の尾にうっすら、白いオーラ?があるね、あとさっきからみんなのオーラが見える」
「ん、ナオはいい子だね。オーラタイプか、霊力を鍛えると色々見えてくるんだけど、多分ナオはオーラ、妖、霊、真の姿の順で見えて来るかな…」
「なんかそう言うのあるんだ…」
「これを普通の人が見ても何も見えないけど見える人は狐、ちゃんと見える人には妖狐が見えるよ。僕には9尾に見える。これが真の姿を見れるようになる時だね!」
「九尾の狐なの?!」
「うん、もふもふで可愛い♡」
「へぇ〜!」
さてと。
「2人は霊力を目に集めて見て?」
「「目?」」
「あ!本当に色々見える!!なんかちっさいのとかも居る!!」
「すごい…なにこれ…!」
「なになに?!目に集めたら分かるの?!ぐぬぬぬ、ホントだ!ちっせぇ!」
これが所謂霊視の力だ。
「多分その状態を少し続ければ何となく見えてくるよ。」
「うわ!アリスさんのオーラやばい事になってる!!なんか世界描いてる!!!」
「なにそれ?!」
まじでなに?!気になるんだけど!!
「あ、今猫が子供産んだ…」
「いや何それ?!」
「アリスのオーラだよ!!」
「めちゃくちゃ面白いな…じゃあさっきの御札とかを書き続けててね」
「「「はい!」」」
僕は精神統一でもしようかな。




