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お迎えまであと10分。働くママの足元には小さな奇跡がある  作者: オレンジ


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つぎは、いつ?

保育園から帰ると、はるは靴を脱ぎながら言った。


「きょうね、せんせいに、がんばったねって言われた」


その声は、ちょっと誇らしそう。

さちは「そうだったんだ」と言いながら、お茶を出す。


ソファに並んで座ると、はるは足をぶらぶらさせて続けた。


「つぎのちゅうしゃ、いつ?」

「うーん、しばらくないかな」


はるは一瞬、ほっとした顔をしてから、すぐに首をかしげる。


「ないのかぁ……」

「こわいけど、がんばるの、ちょっとたのしかった」


さちは思わず笑ってしまう。


「がんばったもんね」

「うん。でも、ないなら、ないで、ちょっとさみしい」


そう言いながらも、はるの肩はすっかり力が抜けている。

怖かった気持ちと、認めてもらえた嬉しさが、まだ混ざったまま。


夜、布団に入ると、はるは天井を見ながらぽつりと言った。


「またあったら、つぎも、がんばれるかも」


少しだけ強がりで、少しだけ本音。


「でも、きょうは、もうないから、よかったね」

「うん」


安心したように目を閉じるはるを見て、

さちはその小さな成長を、そっと胸にしまった。


がっかりと安心が同時にある夜。

それも、はるらしい余韻だった。



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