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お迎えまであと10分。働くママの足元には小さな奇跡がある  作者: オレンジ


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がんばったつぎの朝

朝の支度をしながら、はるがふと思い出したように言った。


「ねえ、きょう……ちゅうしゃ、ないよね?」


さちは手を止めて、カレンダーの方を指さす。

「ないよ。きのう、もう終わったでしょ」


はるはカレンダーをじっと見てから、ほっとしたように息をはいた。

「……よかったぁ」


靴を履きながら、また少し思い出したように、

「きのうね、ちょっとこわかったんだよ」

そう言って、すぐに照れたみたいに下を向く。


保育園に着くと、はるは先生のところへ走っていった。

「せんせい! きのうね、ちゅうしゃ、がんばったの!」


先生は目を丸くして、にこっと笑う。

「そうなの? えらかったね」


はるは少し胸を張って、うん、と小さくうなずいた。


夕方、お迎えに行くと、先生がそっと教えてくれた。

「きょう、ずっと誇らしそうにお話してくれてたんですよ」


さちは思わず笑ってしまう。

朝の不安そうな顔も、ぎゅっと握っていた手も、ちゃんとここにつながっているんだと思った。


帰り道、はるは何事もなかったみたいに歩いている。

でも、その背中は、昨日よりほんの少しだけ大きく見えた。



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