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お迎えまであと10分。働くママの足元には小さな奇跡がある  作者: オレンジ


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はるの宝物

朝の支度の時間。


はるは、昨日のお祭りのくじ引きでもらったおもちゃを、しっかり握ったまま立っていた。


「これね、きのうのやつなんだよ」


もう何度目かわからない説明をしながら、にこにこしている。

パジャマのまま、靴下も片方だけで、それでも楽しそう。


「うん、知ってるよ。かわいいね」


さちはそう返しながら、時計を見る。

時間は、いつも通り足りない。


「はる、そろそろ着替えよう。急ぐよー」


声をかけても、はるはおもちゃをじっと見つめたまま。


「これ、きらきらだったんだよ。はなびも、ドーンって」


言葉が、昨日と今日を行ったり来たりしている。

さちは思わず笑ってしまう。


「あとでね。帰ってきたら、また見せて」


そう言うと、はるは少し考えてから、うん、と小さくうなずいた。

その様子を見ていたパパが、そっと声をかける。


「じゃあ、今日はここに置いておこうか。はるの宝物だから」


「うん!」


はるは名残惜しそうにおもちゃを棚に置いて、着替えに向かう。

バタバタしながらの朝だけど、

はるの中には、まだお祭りの続きがちゃんと残っている。

パパはその後ろ姿を見ながら、微笑ましそうに言った。


「まだ、楽しいままなんだな」


「うん。いいことだよね」


そう返しながら、さちはもう一度時計を見る。

急がなきゃ、と思いながらも、

この朝は、どこかやさしい気持ちで始まっていた。



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― 新着の感想 ―
山田和義さんに付いてご連絡したものです。こちらのサイトのメールでは登録7日間メールが送れないそうです。ユーザーID 3010208 私のIDです。
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