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お迎えまであと10分。働くママの足元には小さな奇跡がある  作者: オレンジ


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夕ごはんを考える時間

 仕事が一段落して、ふっと肩の力が抜けた。

 画面の右下に表示された時計を見ると、退社まであと30分ほど。


 さちは、もう一度デスクの上を見渡す。

 やり残した仕事はないか。

 返信し忘れたメールはないか。


 大丈夫そうだ、と心の中で頷いたあと、

 なぜか頭に浮かんだのは、今日の夕ごはんのことだった。


 ――何にしようかな。


 忙しい日は、考える余裕もなくて、

 帰り道に決めることも多い。

 でも今日は、少しだけ気持ちに余裕がある。


 冷蔵庫の中を、思い浮かべてみる。


 ひき肉、あったはず。

 玉ねぎも、まだ残ってた。

 「……ハンバーグにしようかな」

 声に出さずに決める。


 はるの顔が、すぐに浮かんだ。

 「やったー!」って、少し大げさに喜ぶ顔。

 フォークを持つ手が、待ちきれなくてそわそわする様子。


 それを想像しただけで、胸のあたりがあたたかくなる。


 今日は、ちょっと張り切って作ろう。

 そんな日があってもいい。


 パソコンをシャットダウンして、バッグを手に取る。


 エレベーターに乗りながら、

 頭の中ではもう、玉ねぎを刻んでいる。


 はるはどんな一日を過ごしたんだろう。

 「ママ!」って駆け寄ってくるかな。

 それとも、何かお話をため込んでいるかな。


 さちは、少しだけ足取りを軽くして、

 保育園へ向かった。


 今日の夕ごはんは、

 きっと、いい時間になる。



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