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お迎えまであと10分。働くママの足元には小さな奇跡がある  作者: オレンジ


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お下がりと、またね

 休日の午後、玄関が少しにぎやかになった。


 さちの友達家族が遊びに来てくれている。

 6歳の男の子と、3歳の女の子。

 はるより少しお兄さんと、少し小さい妹。


 リビングに集まって、おやつを食べながらおしゃべりをしていると、

 さちはクローゼットの奥から、用意していた袋を持ってきた。


「よかったら、また着てもらえたら嬉しいなって」


 中には、はるが少し前まで着ていた服が入っている。

 もう小さくなってしまったけれど、どれも思い出のあるものばかりだ。


「わあ、助かる!これ、前にもらったのも、すごく着てるよ」


 友達がそう言ってくれるのを聞いて、さちはほっとする。

 大事に着てもらえていると思うと、胸の奥があたたかくなる。

 はるも、袋の中をのぞきこんで言った。


「これね、はる、すきだったの」


 そう言いながら、少し誇らしそうだ。


「また、いっぱいきてね」


 はるの言葉に、友達の子がうんとうなずく。


 服が誰かのところへ行って、

 また別の時間を過ごしてくれると思うと、不思議な気持ちになる。


 さみしさは、ほとんどなかった。

 代わりに、ちゃんと次につながっていく感じがした。


 帰り際、玄関で「またね」と手を振りながら、

 さちはふと思う。


 今度の休み、少し遠くの公園に行くのもいいかもしれない。


 はるにその話をしたら、きっと目を輝かせるはず。



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