だいすきは、いつもそこにある
はるは、あさおきると、ママがいた。
キッチンのほうから、カンカンって音がして、
いいにおいもしてくる。
ママは、はるをみつけると、
「おはよう、はる」
っていう。
それだけで、はるはもうだいじょうぶだった。
だって、ママはここにいるし、
パパも、もうすぐくるって、しってるから。
ごはんをたべて、くつしたをはいて、
パパが「よしよし」って、あたまをなでる。
はるは、ぎゅっとする。
つよくしなくても、
はなさなくても、
パパとママは、いなくならない。
それを、はるはしっている。
「ママ、だいすき」
なんとなく、そういいたくなった。
ママは、ちょっとびっくりして、
でも、すぐにえがおになった。
「ありがとう」
ママはそういって、はるをだきしめる。
あったかい。
いいにおい。
ここが、いちばんすき。
はるは、きょうもあそぶし、
ねむくなるし、
すこしぐずぐずもするかもしれない。
でも、だいじょうぶ。
かえったら、ママがいて、
パパもいて、
はるは、はるのままでいられる。
だいすきは、
いつも、ここにある。




