第48話 2人パーティー
大会で勝ったあと、俺はファイブルに来ていた。
リリアの転移門を解放するためだ。もうすぐ集合時間になる。
「おまたせ〜」
「待ってないから大丈夫。今日は、テントスのボス討伐まで目指そうと思う。」
「当たり前のように最前線行こうとしてるけど、お前がいれば大丈夫か。」
「ああ。そういや使える古代魔法は何だ?」
「結界魔法と重力魔法よ。ゴーレムを突破するために攻撃と防御を手に入れた。」
「俺と一緒だ!みんなこれを選ぶのか。ちなみに俺は時魔法も持ってる。」
「時魔法ってテントスのボスが使ってたんでしょ?初討伐特典?」
「それが違うんだな〜。古代魔法使いの特典で鑑定した古代魔法を使えるようになったんだ。」
「なにそれ。今すぐにでも成りたい」
「まあ、後でなるとして、とりあえず簡易ステータスでも見せてくれないか?」
「簡易ならいいわよ」
name リリア
LV.87
Rank B
一次職 魔法使い
二次職 魔術師
三次職 賢者
四次職 大賢者
ステータス
STR(筋力) 10(初期値から+0)
VIT(体力) 10(+0)
INT(知力) 120(+100)
DEX(器用) 67(+62)
AGI(速度) 25(+20)
LUK(幸運) 10(+0)
スキル
・魔力消費減 MP消費を95%にする
・魔力自然回復 MPが1分に1%回復する
・魔力制御 魔法に込めれるMP量の範囲を広げる
・負魔力 魔力がある程度までならマイナスに入れる
・魔法強化 魔法の性能を105%にする
・魔法鑑定 基本的な魔法を鑑定できる
・魔力調和 複数属性の魔力を反発させずに使える
・魔力感知 近くにいる魔法を使おうとしている者の位置を感知する
・隠密魔力 魔法が魔力感知に引っかかりにくくなる
・魔法進化 経験値を使用して魔法をレベルアップさせる
・魔力眼 魔素濃度や魔素の流れが見える
魔法
・炎魔法Lv.6
・水魔法Lv.12
・雷魔法Lv.4
・緑魔法Lv.2
・土魔法Lv.23
・光魔法Lv.11
・闇魔法Lv.8
・結界魔法Lv.1
・重力魔法Lv.1
・空魔法Lv.32
・氷魔法Lv.3
・溶岩魔法Lv.1
結構典型的な純魔だ。魔法以外をすべて捨てていると言ってもいい。
スキルもすべて魔法に役立つものだけで、魔法は全体的にレベルが高い。
どうやって古代魔法を手に入れたのだろう。それまで結界魔法はないはずだし。
色々と謎が深いが、パーティーになるなら最高の後衛だ。
「純魔だな。けっこう大変だっただろ」
「敵が近づいてきたらすぐに逃げて、それでも追いかけてきたら街まで逃げて...思い出すだけでも嫌な感じがする。でも、今は楽しい」
「結界魔法のおかげか。あと、俺のステータスも見せる。」
「分かったわ。どんなのか見ておくわ。」
ステータスを簡易表示する。簡易と言ってもステータスとスキルと魔法はすべて表示される。
隠されるのは称号と非表示設定にしているスキルや魔法だけだ。
「どうだ?一緒に戦えそうな感じか?」
「普通の魔法使いよりも強いし普通の剣士より強いからすごい強い。これなら安心して前衛を任せられる」
「ありがとう。今日は、テントスまで一気に行く」
「ロケットになったりしないでね?ついていけないから。」
「ロケットにはならない。リニアになってもいいか?」
「それもやめて。せめて新幹線ぐらいにして」
「新幹線はいけるのかよ。じゃあ、次のボスまで一気に行くぞ。」
「分かったわ。まずは重力巨人ね。」
「ああ。空魔法で最高速度を出していこう!」
「空の旅ね!嫌いじゃないわ!」
空の旅をほんの少し楽しんだら、ファイブルに着いた。
「そういや、重力魔法持ってるのにまだ攻略してなかったんだな。」
「重力魔法を使ったあとに物理攻撃で潰さないといけないじゃない。私は今までソロなの。筋力も体力もない魔法使いが潰せるわけがないの。」
「そうか。じゃあ、俺が潰す。」
「やっぱりパーティーを組んでよかったわ。」
「こちらこそ。」
ボス部屋に入場する。そこには少し懐かしいブロックゴーレムがいた。
悪魔の集いのみんなと一緒になんとか粉々にした思い出だ。
実際は俺が重力魔法で体を軽くして豪炎の短剣でドロドロにしたのだが。
そういやゴーレムインゴットなるものを入手していた。売ってはいなかった。
「じゃあ、重力魔法をお願い」
「行くわよ。重力魔法!」
かなり体が軽くなった。結構魔力を込めたようだ。
アクセルで一気に間合いを詰め、武器を大鎚に変更し、ゴーレムの足を砕く。
足を砕かれたゴーレムは倒れ、無防備になった。
「魔力眼によると真ん中のあたりがコアみたい」
「ありがとう!」
魔力眼は、かなり便利なようだ。ゴーレム系の敵のコアを見つけられるのだろう。
攻撃場所を変え、ゴーレムの胴体の真ん中を攻撃する。
結構大きなヒビが入り、もう一撃で倒せそうだ。
大槌状の霊剣でヒビを叩き、コアが出てきた。
普通に行くなら割るが、取り出してみたい。
終焉の爆焔をロングソード状にし、コアを取り出す。
リリアは不思議そうにしているが、俺は2回目の挑戦なのだ。
前回の挑戦で特殊アイテムを手に入れたから、まだなにかがあると思うのだ。
コアを取り出すと、アイテム化した。
アイテム名は、「重力巨人のコア」だ。そのままだった。
そして、ゴーレムの体が崩れた。倒せたようだ。
「重力巨人を討伐しました。コアが取り除かれたため他素材がドロップしませんでした」
なんでだろう。コアが無くなったって素材ぐらい残してくれたらいいのに。
「やりましたね!ていうか、その武器おかしくないですか?変形するなんて。しかも両方。」
「そこは気にするな。ゴーレムはコアを落とした。コアの場所を教えてくれたおかげだ。」
「褒めなくてもいいですよ...やっぱり褒めてもらうと嬉しいです。ずっとソロでやってきたので。」
「じゃあ、次は炎の鷹だ!瞬殺して次のエリアに進むぞ!」
「はい!」
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