第40話 強敵
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まだ残っている2人を探す。気配察知を使って既に場所は分かっている。
奇襲をかけるのもいいが、やはり正々堂々と戦いたい。
1人目のところに行き、相手のいる場所に空刃を放つ。
「やっと来たか。俺はな、お前と戦うために大会に参加したんだ。すぐ死なないでくれよ?」
ファンの人のようだ。さっさとやろう。
「なんですぐ死ぬと思うんだ?」
「wそんなことも分からないのか?お前って純魔だろ?そんなやつがあんな魔法を使ってMP切れにならないはずがない。つまり、今のお前は魔法の使えない魔法使いなんだよ!」
あながち間違ってはいない。MPはほとんど枯渇している。しかし、俺は近距離戦闘も得意だ。さっさと切るか。
「ビビってるのか?早く来いよw」
煽られているが、気にしない。煽りで退場させられないかな?
アクセルと時魔法を使って加速し、木っ端微塵に切る。ストレスを発散させてもらう。
その次に重力魔法で残っているところをまとめる。そして、爆焔で消し炭にする。
「参加者をキルしました」
「残り人数は2人です」
どうしてあんな奴が生き残っていたのだろうか。早く記憶からアイツを消そう。
さて、最後の相手は誰だろう。
「レインか。やっぱりお前だよな?最初の大規模殲滅は。」
最後の相手はホカゲさんだった。
「はい。古代魔法とかを使いました。あの攻撃からどうやって生き残ったんですか?」
「HP回復ポーションを使いまくった。お陰でもう在庫0だよ。」
「それは何より。では、こちらはMP回復ポーションを使わせてもらいますね。」
「ああ。今回は真剣に勝負してくれ。仲間だからといって手加減はしないでくれ。」
「わかりました。では、初手で最高火力を使いますね。」
最高火力は、全属性の混合攻撃だ。
「では、「混沌弾」*100」
もちろん1個で攻撃するわけではない。混沌弾は大きくなると魔法が分解するので、できるだけ小さくしたほうがいい。今の魔力なら1000発は打てる。
「そんな攻撃か。そんなの効かんぞ。」
そう言って、ホカゲさんは混沌弾をすべて切った。
待つ必要はないので次の手を使う。
「時魔法」
時間をかなり遅くした。ここでアクセルを使えばついてこられないはずだ。
何回も終焉の爆焔で切りつけ、時魔法を終了する。
「なにかした?言ってなかったけ?俺のステータスは体力と筋力に振ってるんだ!」
なるほど。体力オバケか。なら物体の消滅攻撃をするか。
「おっと。攻撃を待つほど優しくないからね。スピードアップ。」
次の瞬間、ホカゲさんの残像が見えた。だが、俺はそのスキルの上位スキルを持っている。
「アクセル!」
今、ホカゲさんの驚いた顔が見えた気がするが、速度がやばくて周りが全てぼやけて見える。
思考加速を使って少し見えてきた。ホカゲさんもこちらに向かっているが、こちらのほうが移動速度も思考速度も早い。ホカゲさんの剣を飛行で避け、終焉の爆焔を当てる。
ホカゲさんの速度と俺の速度が加算され、ホカゲさんの体が真っ二つになる。
「参加者をキルしました」
「残り人数は1人です。優勝者はレインです」
「「「「うおぉぉぉぉぉぉぉ」」」」
優勝できたらしい。あまり実感がわかない。初手で何万人も倒したからだろうか。
表彰式などはなく、自動的に報酬が与えられるらしい。
報酬は、
・ソウルセイバー 敵を倒した時の経験値が少し減...いらない。俺には終焉の爆焔がある。適当に売るか。
・称号「殲滅する者」 攻撃対象が多いと多いほどステータスが上がる
・称号「ソウルイーター」 敵を倒すとMPやHPが回復する
・称号「勝者の覇気」 自身よりレベルが低い者に恐怖感を与える(NPCからは尊敬の眼差しを受ける)
・スキル「暴食」 選んだ対象を食べ、その能力を一時的に得る。(失敗することもある)
・スキル「傲慢」 使用するとステータスが一時的に大きく上がる。
・スキル「強欲」 全てのものをアイテム化できる。(一部制限あり)
ソウルセイバー以外は良さそうなものだ。スキルは、七つの大罪スキルか。こういうのは強いと相場が決まっている。あと7つ揃えるとすごいことも何となく分かる。
次の試合にも参加して七つの大罪を揃えるか〜
「続きを見たい」「早く作れ」「こんなスキル・魔法がほしい」「裏設定知りたい」
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