第32話 訓練
最前線に行く許可をもらったが、カゲロウさんに呼ばれているので、そっちの方に行く。
「やっと来たか。訓練を始めるぞ。」
ついに訓練をしてもらえるらしい
「はい。どんな訓練ですか?」
「まずは、忍者の基本スキルを使いこなしてみせろ。」
基本スキルというと忍者に転職したときにもらったスキルだろう。
確か、隠密と奇襲と気配察知と暗器創造だった気がする。スキルだから最初から使えると思うが。
「まずは、隠密を使いこなせ。俺に見つからなければ使いこなしたということにしていいだろう。」
「はい!」
最初からできる気がしない。あのカゲロウさんに見つからないような隠密なんてできる気がしない。なにか技があるのだろう。
まずは、普通に隠密を使ってみる。
「そこだな。」
すぐに見つかってしまった。
次に武器などを装備せず、服装も薄いものにする。
「持ち物を少なくしたぐらいでは隠れられないぞ。そこだ。」
やはり見つかってしまった。
流石にこのままだとまずいので、スキルの効果が高まりそうな行動をしてみる。
まずは、自分はいないと考えてみる。
「少しはうまくなったな。だが、まだだめだ。そこだ。」
駄目なようだ。次は、できるだけ思考を減らしてみる。
「かなり気配がなくなったな。だが、まだ見つかってしまう。そこだな。」
駄目だったようだ。だが、方向性は間違っていなさそうだ。もっと思考を減らせばいけるだろう。
思考を減らすのにも限度がある。だとすると、ログアウトすれば完全に思考を減らせそうだ。
「完全に気配が消えた。これでこそ忍者だ。もういい。出てこい」
しかし、レインには伝わらない。
1分後...
「そろそろ出てこい!聞こえていないのか?」
「聞こえてます。達成できたでしょうか?」
「達成はできているが、もっと早く返事をしろ。」
「すみません。完全に思考を消していたため...」
「完全に思考を消したから気配がまったくなかったのか。では、気配察知を使いこなせ。隠れた俺の居場所を感知したら使いこなしたと言ってもいいだろう。」
「はい。」
カゲロウさんの気配が完全に消えてしまった。
まずは気配察知を起動する。当然居場所を察知することはできない。
そもそも、気配察知は「動いているもの」の気配を察知するスキルだ。なので、完全に動いていない相手の動きを察知することはできない。だが、動物というのは、常に少しは動いている。なので察知できると思われる。だからこの課題を出したのだろう。
察知できないならさっきのように条件があるのだろう。
まずは目を閉じてみる。察知どころか歩くことすらできない。
次に、感覚を視覚に集中してみる。ウィンドウを開いて、視覚以外をOFFにする。
目は良くなった気がするが、特に変化はない。
視覚だけでは駄目だったので、触覚にする。
視覚がないので歩けないが、なんとなくの場所が分かった。できるだけ情報量を減らしたらいいのだろう。
分かった場所に向かい、そこに手を触れる。
「よく分かったな。これで基本的な技は使いこなせたな。次からは時間が空いたときに来い。」
「はい!」
訓練は突破できたが、実用性が皆無と言ってもいい。
ログアウトして完全に隠れても、全く行動できないし、
触覚以外全部を消して場所を察知してもまともに戦えない。
本当は、もっとちゃんとした方法があるのだろう。
なにはともあれ訓練を突破できたので、そろそろボス討伐にでも行くか〜
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