表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
君と僕がみている世界の色は ~あやかしと共に生きる者たちの物語~  作者: かなたつむぐ
【第一部 きみいろ】
3/40

第二話 異類異形

 目の前には……。


 電車の天井までの高さがある黒い妖モノが立っている。

 目や口がないのに笑っているように感じる。

 手は地面につく長さで足というものが見当たらない。


 どうやって歩く? 動くのだろう。

 

 そんなことより、どうすればいい?

 目を閉じ見えないふりをすればいい?

 それとも別の車両へ逃げればいい?


 どの選択が正しい?


 いつもなら逃げる選択肢があるけれど、動いている電車の中では逃げられない。

 じゃあどうしたらいい。


 そもそも光を感じたのは何だったんだろう。


 

 黒い妖モノは曇った手鏡をこちらに向け、クルクルと回し始める。


 黒い妖モノには鏡は天敵ではないの?


 ま、眩しい。


 彩は眩しくて目を逸らしてしまう。

 それに気が付いた黒い妖モノは人の影のような姿となり、大きな口を開け、ドタドタドタと大きな音を立て四つん這いで走ってくる。


 え? どうしたらいいの?


「そいつから目を逸らさないで」

 どこからか声がするが姿は見えない。


 目を逸らすなって言われてもこのままじゃ……。


 電車はトンネルから抜け、バンっと窓が開いた音がしたかと思うと、目が開けられないほどの眩しい光に包まれる。


命消滅(めいしょうめつ)!」

お読みいただきありがとうございました!

次回もよろしくお願い致します!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ