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モンスター図鑑 その一

ちまちま書いてたモンスター図鑑的なものです。


第二弾もいずれ投稿するかも……?

【始まりの平原】


【スライム】

種族:粘液種

主な生息地:始まりの平原 他

穢れない澄んだマナの土地に自然発生する、お馴染みのあいつ。

見た目の愛らしさとは相反して、非常に好戦的であり、視界に入った途端襲い掛かってくる。

だが、丸呑みにしようとしてすり抜けてしまったり、体当たりしてきてもそれほど痛くは無い事から、最弱のモンスターとして人々から認識されている。

スライムの核は魔道具の触媒として使われる事が多く、魔物自体の弱さに反して高値で取引されているが、狙ってそれを得るのは至難の業。


スライムが生息している土地は、非常に肥えた良き土地である。

遠巻きに眺めている分にはただただ愛らしいので、彼らとの距離を適切に保てば良き隣人となってくれるだろう。


【フェリオ樹海】


【ゴブリン】

種族:亜人種

主な生息地:フェリオ樹海 他

樹海に群れで生息している事が多い人型の魔物。

緑色の肌はぶよぶよしており、脂ぎっている。

仕留めてきた獲物の骨を頭部に被っており、獲物の骨が大きい程そのゴブリンの格は高いと言われている。

ゴブリン達が巻いている腰巻は異臭が凄まじく、実際に過去に行われた抗争で腰巻の臭いを利用した悪臭爆弾が用いられたこともある程。

ゴブリン族は石や木材を用いて自作の装備を作成し、人間達の動きを真似る習性がある。ある程度練度が上がると、そのジョブに付いたゴブリン族へと進化する。


初心者向けの魔物と言われているが、決して侮る事なかれ。

強い冒険者が敗北したゴブリンに遭遇することだってあるのだから。


【ゴブリンアーチャー】

種族:亜人種

主な生息地:フェリオ樹海 他

主に樹海に出没する弓を持ったゴブリン族。

森で取れた木の実などをすり潰し、毒矢を作っている。

アーチャーと言っても射撃精度はそれほど高く無く、10本に1本当てられれば良い程度。

矢が尽きれば他のゴブリンから斧を奪い取り、それで襲い掛かってくる。

歴戦のゴブリンアーチャーは【ゴブリンスナイパー】へと進化すると言われている。


狩人に転職する為に、ゴブリンアーチャーと戦えという条件がある。

その理由は、あれぐらい下手な射撃手にはなるなよという教訓と、矢が尽きても諦めないガッツを学ぶためだそうだ。


【ゴブリンジェネラル】

種族:亜人種

主な生息地:フェリオ樹海 (粛清Mob)他

ゴブリン・エリートが経験を積み、長となる資格を得た者が進化を遂げた姿。

全身に重装甲の鎧を纏っており、歪んだ赤い大斧を担いでいる。

元は灰色の斧だったようだが、仕留めてきた標的たちによって真紅に染められたのだ。

その図体に相反して動きは俊敏であり、自身の身体より少し小さい程度の大きさの斧を軽々と振り回し、高く跳躍できるだけのポテンシャルを秘めている。


歴戦のゴブリンの長は、血に飢えている。

今宵もまた、好敵手を求め、森へと向かうのだ。


隻眼の鎧将軍(ゴブリンジェネラル)

種族:亜人種 ネームドモンスター

主な生息地:フェリオ樹海 (特殊ボスモンスター)

好敵手ターゲット:村人A

ゴブリンジェネラルが幾度とない死線を超え、好敵手を打ち倒すべく変異を遂げた姿。

一定の水準に達し、■■■■■■が世界に認められた事により、名持ち(ネームドモンスター)へと昇格した存在。

好敵手と言葉を交える為だけに、人間の言語を理解し、それを巧みに操る。

彼が持つ武器の名は『血塵の大戦斧』。その名の通り、彼の前に立ち塞がる脅威の悉くを塵芥へと変えてきた相棒である。

片目を失い、それでももう片方の目には決して衰えぬ闘志を宿し、好敵手を待ち続けている。

生命の危機に陥ると、大気中のマナを取り込み、三度まで全身の傷を全修復する。危機を乗り越える毎にステータスにバフが累積されていく。


私は、貴様を待つ。……深い森の奥で、いつまでも。


【マンイーター】

種族:食人花種

主な生息地:フェリオ樹海 (ボス) 

フェリオ樹海の奥深くに主に生息する、巨大な花型の魔物。

大きな花弁の中心に獲物を噛み砕く用の牙が存在し、獲物を花弁で優しく包み込むように捕え、ゆっくりと捕食行動を行う。

地面に根が張っており、ダメージを負っても養分を吸収する事で傷が再生する。

武器や防具を溶かす程の強烈な酸と、大の大人を軽々と吹き飛ばす鞭のような触手を使い分けてくるので要注意。

マンイーターの吐息には強力な睡眠作用があると言われており、マンイーターから取れたエキスで睡眠薬が作られていたりする。しかし、毒も含まれているので取り扱いには注意。

生命の危機を感じると、地面に這わせていた根の形状を変え、即席の足を生やす事で地上でも行動可能になる。


元は小さな食虫植物だったが、突然変異を起こしてこの魔物になったと言われている。

口を開けているだけでは獲物を捕らえられない事を学習し、足を生やす事が出来るようになったのだとか。


【リバス渓流】


【アクアリザード】

種族:蜥蜴種 

主な生息地:リバス渓流・清流崖の洞窟 他

【リバス渓流】に存在する巣穴、清流崖の洞窟に主に生息している。ひんやりとした涼しい環境を好むため、あまり地上に顔を出さないが、時折地上に顔を出して日向ぼっこするような温和な魔物である。

繁殖性がかなり高く、一度住み着けばその場所はたちまちアクアリザードであふれかえる程。

基本的にこちらから手を出さない限りは向こうも攻撃してこないため、どうしても必要な場合のみ討伐することになっている。

しかし、アクアリザードの厄介さは異常な繁殖性のみならず、過剰なまでの仲間意識の強さにある。

単体で行動している場合は別だが、周りにアクアリザードがいた場合、一匹でも攻撃されると独特の超音波に似た鳴き声で仲間を呼び、手が付けられないほどまで数を増やして襲い掛かってくる。

そのため、討伐の際には大規模な討伐隊が組まれて殲滅することになるが、危険なので滅多に殲滅戦は行われない。

結果、殲滅戦直後は市場に大量に出回り価格も安価で手に入りやすいが、時間が経つとアクアリザードの素材の価値は高騰し、それなりの価格で取引される。

アクアリザードの素材は、熱に強く、しなやかでありながら頑丈で汎用性に優れる。

鱗や皮などは武器や防具の材料として用いられ、観賞用としてもコレクターが好む真紅の水晶のような目や、一部の美食家から好かれる舌。

全身余すことなく何かしらの用途が存在する金の生る木とも呼ばれている。


水蜥蜴の温和足る所以はかつて人と良き友であった龍の祖先の影響だろうと言われている。

そして、その執拗なまでの追跡も、きっとその血が影響しているのだろう。


【ハイアクアリザード】

種族:蜥蜴種 

主な生息地:リバス渓流・清流崖の洞窟 他

アクアリザードの上位種であり、産まれてから暫くするとこの姿に進化を遂げる。

上位種とは言われている物の、実際の所アクアリザードとの差は殆どなく、体格が良くなった程度。

しかも無駄に体格が良くなったせいで余計外敵からの攻撃が被弾しやすくなってしまったのが悩みどころ。

アクアリザード同様、ハイアクアリザードも温和な魔物ではあるが、仲間が攻撃されると仲間を呼び寄せ、外敵を排除する。


討伐隊A「ハイアクアリザードのハイって、なんだと思う?」

討伐隊B「うーん……多分、テンションアゲアゲのhighだろうね」


【レッサーアクアドラゴン】

種族:蜥蜴種 

主な生息地:清流崖の洞窟 (ボス)・水晶回廊・海遊庭園

アクアリザードが成長し、進化を遂げた姿。

アクアリザードの中でも協調性が無い特異な個体がこの姿に進化すると言われている。

リザード種時代からの凶暴性が更に増し、歪な進化を遂げてしまった影響で、自力でマナを供給する事が出来ず、同族を喰らう事で何とか生命維持している。

生命の危機を感じると、更に身体が急速な成長を遂げ、不完全な二対の翼が背中に生える。自分の命を燃やすが如く、体内のマナを収束させて解き放つ高威力の水のブレスは、広範囲を薙ぎ払う。


自由に空を駆ける龍を夢見て、同族を喰らい、忌み嫌われた者に与えられたのは歪な答え。

姿形は龍を模す事が出来たと言えど、それは真の龍とは呼べないのだ。


【龍脈の霊峰】


【ダークスチールスライム】

種族:粘液種

主な生息地:龍脈の霊峰 他

龍脈の霊峰に生息している、メタル系の魔物。

スライム族の一種であり、全身がドロドロとした漆黒の液体で構成されている。

液状であるのにも関わらず、硬度が凄まじく、物理攻撃と火系統の攻撃以外の攻撃の一切を受け付けない。なので、基本的に物理攻撃で攻めるのが望ましい。

一体の魔物を倒したとは思えぬ経験値を抱えており、戦闘の経験を積みたいのならば、積極的に狙うべき魔物である。

しかし、逃げ足が異様に早いので、運良く遭遇できた際は真っ先に狙うべき。

ダークスチールスライムの素材で作られた装備は硬く、そして不思議な程に軽いとされている。


ニンゲンは、僕を見かけると真っ先に倒そうとしてくるんだよね……なんでだろう?

だけど簡単にやられたくないから、自慢の足で置き去りにしてやるのさ!


【キングダークスチールスライム】

種族:粘液種

主な生息地:龍脈の霊峰(粛清Mob)他

ダークスチールスライムが突然変異を起こし、巨大化した魔物。

物理攻撃しか通る事の無い頑丈さはそのまま、更にパワーアップして帰ってきた。

王の名に相応しく、討伐した暁には通常の冒険者の生涯分の経験を積むことが出来るとされている。

ただし、小さかった頃の移動速度は据え置き……どころか強化され、凄まじい速度でタックルでもされようものならもれなく地面の染みの一つになるだろう。

身体の中心に存在する核が貫かれた時点で、構成している肉体が崩壊するが、高速で体内を移動するので仕留めるのは至難の業だ。


ふっふっふ……逃げてばかりだった僕も遂に王様になったんだぞ!

これでニンゲンも僕から逃げるように……なんで以前よりも躍起になってるのぉ!?


【アイスマジロ】

種族:甲殻種

主な生息地:龍脈の霊峰 (ボス)

龍脈の霊峰の深部に生息するアルマジロ型の魔物。

魔物の中でも珍しい溶岩食のモンスターであり、真ん中に空洞が空いている特徴的な舌を使ってまるでストローのように溶岩を吸引し、体内に存在する冷却器官を通して氷へと還元している。

氷を生成する際に冷気を噴出する為、アイスマジロの生息する一帯は気温が急激に低下するとされている。

全身が青白い分厚い氷で覆われており、外敵を認めると、その形状を尖らせて戦闘態勢を整える。

摂取した溶岩の量に応じて氷の硬度が増し、砲弾や攻城兵器を用いてもその氷を割る事が出来ないとされている程頑丈。

視力が殆どないが、火山内部の光が届かない薄暗い環境に居る為、問題無い。

その分嗅覚に特化していて、獲物の匂いを嗅ぎ取る事で位置を特定する。

嗅覚を刺激する事で位置の攪乱が可能だが、大暴れするので絶対にしてはいけない。


アイスマジロは本当は温厚な魔物なのだが、意外と知られていない。

本人は火山地帯の奥深くで大好物の溶岩を飲みながら、惰眠を貪りたいだけなのだ。


【星海の地下迷宮】


【クリスタルリザード】

種族:蜥蜴種

主な生息地:星海の地下迷宮・水晶回廊・海遊庭園

水晶の生えている洞窟内で目にすることが多いリザード種。

元々はアクアリザードが住処を求めて移住し、移住先で食糧問題に悩んだリザードがその洞窟に生えていた水晶を食べるようになったのが変異のきっかけと言われている。

水晶を食べている内にその身体にも水晶が生えてくるようになった。何度も生え変わってく内により強固な水晶へと変わっていく。

そのため、長寿なクリスタルリザード程、硬度が高くなり、その素材を用いて作製された装備は幼水龍の素材を用いて作製された装備のそれと匹敵する。


体内に取り込んだ水晶が身体のあちこちに刺さり、苦痛と引き換えに彼らは強さを得た。

だが、その分気性が荒くなってしまったのも、仕方のない事なのだろう。


【ハイクリスタルリザード】

種族:蜥蜴種

主な生息地:星海の地下迷宮・水晶回廊・海遊庭園

クリスタルリザードの中でも、水晶を多く喰らった者が進化した姿。

通常のクリスタルリザードよりもその身体は強固となり、気性も荒くなっている。


片腕を失った歴戦の冒険者「アクアリザードなんかと比べちゃいけねえ。クリスタルリザードの上位種の名は伊達じゃない。目が合った瞬間に、死を覚悟するんだな」


【クリスタルバット】

種族:蝙蝠種

主な生息地:星海の地下迷宮・水晶回廊

星海の地下迷宮に生息する音吸水晶を身に纏う蝙蝠。身体から生えている水晶からエネルギーを溜め、口から発する超音波を水晶で増幅させて標的に放って攻撃を行う。また、その超音波を吸収した洞窟内に連なる音吸水晶を通じてエネルギーを補給しているため、実質永久機関。暗い環境で生活しているため、眼が退化しているのでその代わりにクリスタルバット自身が持つ水晶と音吸水晶の光の反射で現在位置の把握を行っている。対処方は強い光を浴びせる事で現在位置の混乱と、物理的な空間の遮断でエネルギーの供給を途絶えさせること。また、群れ単位で行動しているので群れに一匹存在しているクリスタルバット・コマンダーを先に処理することで統率が取れなくなり、動きを鈍くすることが出来る。


クリスタルバットから取れた音吸水晶を悪戯に割ったりしてはいけない。

鼓膜が破れる程度で済めば良いが、最悪ショック死する事もあるのだから。


【クリスタルバット・コマンダー】

種族:蝙蝠種

主な生息地:星海の地下迷宮・水晶回廊

クリスタルバット達を統括する司令塔。基本群れで行動しているクリスタルバット達は、司令塔を通す事で円滑な戦闘を行えている。

クリスタルバットを倒すときは、まずこいつを狙うと良い。

頭に付いている水晶の形が三角なので、比較的見分けやすい。


司令塔という名が付いているものの、周りに居るクリスタルバットは、実はコマンダーの子供達なのである。

同情するかもしれないが……やらなければこちらがやられてしまうのだ。


【水晶回廊】


【ディープブルークラブ】

種族:甲殻種

主な生息地:深海・水晶回廊

主に深海に生息している全身が青色の蟹型の魔物。

小さな体に不釣り合いな巨大な鋏で相手を両断する。

装甲自体はそこまで硬くないが、群れで行動している事が多いので、互いをカバーしながら襲い掛かってくるので注意が必要だ。

小さな身体のどこに巨大な鋏を支える力があるのかはいまだ解明されていない。


深海の小さな巨人と呼ばれるディープブルークラブの身を食べると、一時的に力が溢れてくる。

ただし、食べ過ぎるのは注意。


【クリスタルアーチン】

種族:甲殻種

主な生息地:星海の地下迷宮・水晶回廊

外殻が水晶で構成されているウニ。

棘は伸縮自在、そして射出可能であり、外敵を確認すると迎撃してくる。

主食は海藻類だが、鉱石類を捕食している事もしばしばある。

食べた鉱石に応じて体色が変化し、美しい色になったクリスタルアーチンの外殻は、高値で取引されている。

敢えて海藻を与えず、鉱石を与えて人工的に養殖している地域もある。


頬に赤い手形が付いた収集家「……ん?この手形かい?クリスタルアーチンと私、どっちが綺麗なの?って聞かれてね……僕はすぐにこう言ってやったんだよ。『クリスタルアーチン』ってね」


【ポイズンジェリー】

種族:クラゲ種

主な生息地:深海・水晶回廊

紫色に発光している巨大なクラゲ。

全身が猛毒になっており、その身体に触れるだけで身体の自由は奪われ、十分ほどで全身を蝕み、死に至らしめる程。

遠距離攻撃にも対応しており、触手の先端から猛毒を射出し、油断している標的を射抜く事も可能。

雑食であり、自身の毒に染めた生物を何でも喰らう。

毒抜きされたポイズンジェリーは美味との噂。ただし、命の保証は無いらしい。


触れるだけで死に至らしめる脅威性から、与えられた名は深海の死神。

死神はいつでも、標的が油断するのをじっくりと待っている。


【トッカンマグロ】

種族:魚類

主な生息地:深海・水晶回廊

標的を見つけると一直線に突っ込んでくる巨大なマグロ。

突貫と名づけられているだけあり、恐れ知らずのこのモンスターは巨大な戦艦であろうと軽々と貫いてしまう程の貫通力を持っている。

現存している個体は少なく、その原因は大海の覇王であろうと突貫してしまう性格故である。

たまに浅瀬に来てしまう個体も居て、しばしば地上の獲物に突貫してしまい甚大な被害をもたらす事も。


トッカンマグロは自分に絶対の自信を持っている。

それ故に身の丈に合わない行動を取り、命を散らす事が多いが、命の限り全力で泳ぎ続ける彼らの生き様は美しい。


【ブラッド・シーサーペント】

種族:海蛇種

主な生息地:深海・水晶回廊

全身が真っ赤な巨大な海蛇型の魔物。

体長は最大で50mにも及び、海を見下ろして真っ赤な線が海中に見えた時点ですぐに逃走しなければならないと言われている。

基本雑食だが、特に人間を好んで捕食する。獲物を捕食する為だけに浅瀬にまで姿を見せる事もしばしば。

非常に好戦的であり、獲物を見つけた時点で襲い掛かってくるので、奇襲に注意。


ブラッド・シーサーペントを見かけても、戦おうと思うな。

奴に見つかった時点で、次の瞬間には腹の中さ。


【デッドリーシャーク】

種族:魚類

主な生息地:深海・水晶回廊

どす黒い体色が特徴の、巨大なサメ。

光が差す事の無い漆黒の世界で生きてきたこの魔物は、全身を真っ黒に染め上げる事で背景と同化し、獲物の虚を突いて丸呑みにする。

また、大気中に流れるマナの流れに乗る事で、地上を泳ぐ事が可能である。

その身一つで戦っても十分に強いのだが、普段はじっと暗闇から隙を伺う狡猾さから、深海の暗殺者と呼ばれている。


深海の研究者「食物連鎖の頂点が、更に有利に立てるようにその身を隠して戦うなんて、違和感を覚えないか?……まるで、何かに怯えているようじゃないか」


【キングアクアドラゴン】

種族:龍種

主な生息地:水晶回廊 (ボス)・海遊庭園

ハイアクアリザード、ハイクリスタルリザードが成長し、進化を遂げた姿。

幾度とない戦闘を経て、同族達に認められた英雄がこの個体に進化すると言われている。

実際に目撃された例は非常に少なく、それは討伐隊との戦闘で何度も生存するアクアリザードの個体が少ないからである。

水を操る力を得た事で、水の形状や勢い、硬度に至るまで自在に干渉する事が可能となり、その力は非常に脅威である。

生命の危機を感じると、その身を包む鱗が非常に硬い黒い龍鱗に生え変わり、闘争本能の赴くままに暴れ狂う。


際限なき闘争の果てに得た力こそ、同族達が認める王に相応しい器である。

戦場で散っていった仲間達の無念をその身に宿しながら、王は戦場に立つ。

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