理不尽憤怒
眠りたくない
眠くない
黙っていれば朝が来る!
指一本触れてやらないテキストに
カーテン越しの温い風
眠気と意地と
憤怒の空元気とが叫びます
眠りたくない
眠くない
黙っていれば朝が来る!
萎びた窓辺の金の束
現実逃避の酒瓶に
煙草の夢にも溺れたい
午前三時は闇の闇
眠りたくない
眠くない
黙っていれば朝が来る!
枯れた書きかけの小説に
書き足す言葉も浮かばずに
空転する憤怒をよそに
空は白く染まりゆく
知るか!
こっちは起きていたいんだ!