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先生と私  作者: はんなりななり
3/3

引っ越し

今回はキュンキュンはないです。ゴメンなさい(´д⊂)

次回ちゃんと入れます。

翌日。住んでいた一軒家を引き払い、中にあった荷物を軽トラの荷台に積み込む。両親のものは遺品整理で殆どなかったので、私のものは本当に最小限だった。

「梅永先生、こんなときにすみません…。」

「心配せんでええよ。後輩と生徒の結婚に携われて、俺は幸せだ。軽トラも久しぶりに動かして、楽しいばい。」

こちらは今日の引っ越しの荷物運びを手伝ってくれている梅永先生。軽トラを持っているからというだけで手伝いに来てくれた先生だ。

「積みきったかな?」

「はい!ホント助かります!」

「そろそろ小楢も来るかな…。おっ、噂をすれば。」

曲がり角を曲がってきたのは先生の車だった。今日は本部で夏期講習の打ち合わせだったんだって。

「すみません会議が長引いてしまって…。」

「とりあえず全部積んだので移動しますか?」

「ほな、そうしまっか。」

私は小楢先生の車の助手席に座った。先生の会社の社員寮に行くのは初めてだ。

「今年の夏も中1.2合宿だよ。」

「そうなんですかぁ。私もリーダー行くので。今年が最後です。」

「リーダー総会って来週だっけ?」

「そーです。花里駅のところで。」

藤花学園では毎年夏に中学部対象の勉強合宿がある。リーダーとは藤花学舎の卒業生で、アルバイトみたいな立場の人のこと。

私は退塾しちゃったけど、塾長の計らいで今年の参加が決定したのだ。

「さあ、ここだよ。」

白い外壁の3階建てアパートが3棟。先生の部屋は2階だそう。梅永先生、小楢先生と私はそれぞれ手に手にダンボールを持ち、アパートの階段を登っていく。

『203 小楢和樹

      深春』

そのボードの貼ってある部屋に入る。1LDK風呂付きの好物件。殆どの家具は備え付けで、私のベッドは先に買って運び込んでおいたのだ。

私達は下と部屋を数往復しただけで引っ越しを終えた。

「本当にお世話になりました!」

梅永先生に丁重にお礼をし、2人きり。

「…今日から2人ですね。」

「うん。よろしくね。」

「よろしくお願いします。」

まだまだ敬語。タメ口なんてきけないよ。

初々しい新婚生活が始まった。

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