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アスカの行方は

 獣はすぐには襲いかかって来ず、リョウマとヴァルを見据えたまま、様子を伺っていた。太くたくましい四肢。人の形をしているが身体の大きさはリョウマたちの二倍はあった。そしてギョロリとした光のない目。その周りを除いて覆われた真っ白な体毛。それは俗に雪男やイエティと呼ばれるものに近かった。

「これは…、も、モンスター?」

 横目でヴァルを見ながらリョウマは呟く。

「わ、わかりません。私は見た記憶がありません。…あ、私記憶がないんでした」

 小声で会話する二人を見ていた雪男は、不審がったのか腕を振り上げ、勢いよく振り下ろしてきた!

 二人はそれぞれ真逆の方向に飛び退き、どうにかその一撃をかわした。ヴァルは適応変化魔法(アダプトランス)で鎧を(まと)い、一角獣の姿になって戦闘体制をとった。

 完全に敵意を見せられた雪男は、より一層攻撃の手を激しくさせた。巨体ながらもカオスのように鈍重な動きは見せず、身軽に雪原を駆け回ることができた。ヴァルの方も、その攻撃をかいくぐり、雪男の脚や腕に槍の一撃を加えたが、雪男は怯む様子を見せなかった。

「あいつ、頑丈だな。何かいい方法はないか…」

 戦闘をヴァルに任せ、リョウマはその間に突破口を考えていた。そして、雪男の目の周りだけ体毛がないことに気づいた。もっさりとした体毛の生えた身体に攻撃が通用しないのであれば、もしかしたら、とリョウマは考えた。

「ヴァル、何か戦っていて感じたことはないか?」

 忘れかけていたが、インカムを変化させた魔法具を耳に装着し、ヴァルに指示を出した。

「手応えはないですね。何と言いますか、こちらの攻撃が毛に吸収されているような気がします」

 雪男の猛攻を回避しながら、ヴァルが答える。

「やっぱりな。俺の考えた通りだ。だったら毛のない目だ。あいつの弱点らしいところを狙うしかない」

「承知しました。では…!」

 弱点に攻撃を加えようと、ヴァルは驚くべき跳躍力を見せ、雪男の目をめがけて突撃した。だが、それが届く前に、逆に太い腕の一撃を喰らってしまった。

「うっ…」

「おい、大丈夫か!?」

 幸いにも柔らかい雪の上に叩きつけられたヴァルに駆け寄りながら、リョウマは彼女の身体を案じた。

「し、心配いりません。大したことはありません。それに一角獣の治癒能力は、少しずつですが私自身にも効いているんです」

 ヴァルの顔にできた小さな傷は、徐々に塞がっていくところだった。それを見たリョウマは安心したが、依然として解決策が見つかったわけではない。

「そうなのか…でもどうしたらいいんだ。あいつを倒す前にこっちがやられちまう」

「まだ手はあります。新しい力を使いますよ」

 ヴァルは目を閉じて再び魔法を発動させた。光に包まれた後、背中に大きな翼の生えた天馬の姿に変わっていた。

 翼を大きく羽ばたかせ宙に舞い、ヴァルは雪男を翻弄した。雪男は邪魔な(はえ)を叩き落とすが如く、腕を何度も振り回していたが、彼女を捕らえることはできなかった。

 これならば勝てる、そう思っていた矢先、ヴァルの動きが鈍くなっていくのが見てとれるようになった。やがて、ふらふらと雪原に降り立った。

「おい、どうした!? 大丈夫か?」

 再びヴァルを案じ、駆け寄るリョウマ。彼女はダメージを負っている様子はなかったが、羽を折り畳み身体を縮こまらせていた。

「だ、大丈夫です。ただその、この寒さですので、翼が思うように動かせないんです」

 見ると、彼女の背中の翼にはうっすらと雪が積もり、微かに震えていた。そこだけは衣類を身につけていないためか、寒さの影響をもろに受けているらしかった。

「でも安心してください。既に手は打ってあります」

 そう言って雪男の方を見るヴァル。相手はこちらにゆっくり歩いてくるところだったが、急に目を押さえて苦しみ出し、仰向けに倒れこんだ。辺りに大きな地響きが伝わった。

「…あいつ、どうしたんだ? 何したんだ?」

「お教えしますよ。こちらにどうぞ」

 ヴァルに言われるまま、リョウマは雪男に近づいた。

 雪男の両目には、白い羽根が刺さり、固く閉じられていた。それはヴァルの翼のものだということがリョウマには予想できた。

「これは…お前の?」

「はい。私の新しいこの力、羽根をある程度自由に操ることもできるみたいなんです。先ほど飛び回っていた際、周りに羽根を散らばせていました。あとはタイミングを見計らって、といった具合です」

 ヴァルは平然と説明し、得意気な表情を浮かべた。

「そうか、おかげでなんとか助かったな。けど、これからどうし…」

 そこまで言いかけたところで、リョウマは身体が締め付けられ、足が地面から離れるのを感じた。雪男は周囲が見えない中でも手探りで獲物を探し、リョウマを掴んだのだ。

「ひいい…助けてくれヴァル!」

「りょ、リョウマさん…」

 突然のことにリョウマもヴァルも、パニックに陥っていた。最悪の展開が二人の脳裏をよぎったその時。

「フサちゃん、待って!!」

 甲高い声が聞こえた。今にもリョウマを叩きつけようとしていた雪男の腕は止まり、声のする方を探していた。

 ヴァルもその方向を見ると、六、七歳ほどの少女が立っていた。

「ダメって言ったでしょ? 簡単に人を襲っちゃ。さっきの人はしょうがなかったけど、でもやりすぎだよ」

 少女は雪男を恐れることなく、堂々とたしなめていた。そしてヴァルに気づくと、ぺこりと頭を下げ、礼儀正しく謝罪をした。

「ごめんなさい。この子、悪い子じゃないの。たまに人を襲うこともあるけど、それはこの山にくる怪しい人だけなの。許してあげて」

 話を聞いていたヴァルはピンときた。年頃と礼儀正しさから判断するに、探しているニィヴの妹に違いないと思った。

「い、いえ、いいんですよ。…ところで、あなたはスニーさんではありませんか?」

「うん、そうだけど? 何でお姉ちゃん、あたしの名前知ってるの?」

 やはり予想は当たっていた。ヴァルが質問に答えようとした時、ほったらかしにされていたリョウマの、悲痛な声が聞こえた。

「おーいヴァル、なんだかわかんないけどどうにかしてくれ~!!」


 スニーに訳を説明し、リョウマは無事に雪原に降ろされた。そして二人は、家族に頼まれて探しにきた旨をスニーに説明したのだった。

「そうだったの。あたし、いつもここでこのフサちゃんと雪合戦したり、かくれんぼしたりして遊んでるんだ。でも今日は、あたしが投げた雪玉が、歩いてたおじさんに当たっちゃってね。その人、怒って襲いかかってきたから、フサちゃんがあたしを守るためにその人を気絶させちゃったの。悪いことしたなって思って、薬草を取りに行ってたところなのよ」

 スニーは事の顛末を説明した。雪男と友達であることも含め、リョウマたちには驚きの連続であった。

「そ、そうだったんだ。この、そう、フサちゃんとはずっと友達なの?」

「うん。毛がフサフサしてるからフサちゃん。前に一人で遊びにきた時に会ってからずっとだよ。こう見えて優しいんだよ」

 フサちゃんと呼ばれた雪男は、三人の側に胡座(あぐら)をかいて大人しく座っていた。スニーの言う通り、基本的には凶暴な生き物ではないらしい。羽根は取れていたが、未だに目は開けておらず、そこから流れた血が固まっていた。

「すみません、こちらの身を守るためとはいえ酷いことしましたね。フサさんの目、ちゃんと治しますね」

 ヴァルは雪男の身体を登り、顔に額をくっつけた。癒しの力が発動し、たちまち傷が癒えていく。やがて、閉じられていた目は開くようになった。

「すっごーい。お姉ちゃん、不思議なことができるのね。もしかして、お母さんの言ってた…なんだっけ? あ、思い出した。じゅーこんじんなの?」

「はい、そうですよ。傷を治すことができるんです」

 優しく答えるヴァルに、スニーは瞳をキラキラと輝かせて驚いた。

「うわー。カッコいいなぁ。あたしもそんな力がほしいなぁ」

「うふふ、ありがとうございます」

 スニーが見つかったことと、雪男の恐怖から解放された安堵から会話が弾んでいた。だがリョウマは、早々に帰るべきだと考え、会話を切り上げた。

「さ、二人ともそろそろおしゃべりは終わりにして帰ろう。もう真っ暗になっちゃうぜ」

「そうですね。行きましょう。フサさんにさよならしてください」

「うん、わかった。また明日ね、フサちゃ…ん? なにそれ?」

 スニーは雪男の手に何か付いていることに気がつき、近づいて外した。ヴァルやリョウマも、戦いの中で気づくことがなかったが、それはまさしく…。

「なんだろこれ? キレイな石みたい」

「リョウマさん、これって…」

「ああ、記憶水晶(キオクリスタル)だ。何でフサちゃんが持ってるんだろう…? まあそれは置いといて。スニーちゃん。それはお兄ちゃんたちにとって大事なものなんだ。返してもらえる?」

「うん、いいよ。はい」

 スニーから水晶を受け取ると、リョウマは力いっぱい握りしめた。元から強度は強くなかったのか、脆くなっていたのか、手の中でそれはたちまち砕けた。すると間もなく、ヴァルが頭を抱えて地にうずくまった。

「お、お姉ちゃん大丈夫? すごくつらそうだよ…」

「大丈夫だよ。すぐ治るから」

 事情を知らないスニーは、ヴァルの身を案じて不安な表情を見せた。リョウマは心配させないよう、なんとか誤魔化そうとした。

「大丈夫か?」

「…はい。ありがとうございます。もう平気です」

 身体を支えられ、ヴァルは上体を起こすと、ふぅっと息を吐いた。

「で、どうだ? 記憶の方は」

 リョウマの問いに、ヴァルは少し間を置いてから答えた。

「えっと、そうですね、家族のことを思い出しました。私には、兄がいるということです。でもあまり詳しくは思い出せません」

「兄がいる、か。でもかなり重要な記憶じゃないか。いい感じだよ。他には何かないのか?」

 ヴァルはすぐには答えず、また少し間を置いてから口を開いた。

「あの、あるにはあるのですが」

「うん、なんだ? なんでもいいから言ってみろよ」

 何やらはっきりとしないヴァルに、回答を促すリョウマ。彼女はやがて、少し恥ずかしそうに言葉を続けた。

「マンドラゴラのスープ」

「…えっ?」

 予想だにしなかった答えに、リョウマは思わず聞き返した。

「私の好物だったことを思い出しました。あの、マンドラゴラというのは伝説の植物でして、根が人の形をしているんです。引き抜くと悲鳴を上げて、それを聞いたものは死んでしまうという危険なもので…」

「ああ、うん。俺もなんとなくは知ってるよ。確か薬の材料になるんだったっけ?」

「はいそうです。それゆえ毒性が強いので、食用にはとても向いていません。でも私は毒の中和ができる一角獣ですので、問題なく食べられるんです。見た目は良いとは言えませんが、とっても美味しいんですよ…」

 うっとりと空を見上げながら語るヴァルだが、リョウマは呆然とした表情をしている。期待していた答えが聞けなかったためであろう。

「…それだけなのか?思い出した記憶」

「はい。以上ですね」

「そうか。無駄な記憶…って言うのはあんまりかもしれないけど、有用な情報じゃなさそうだな。ま、次に期待しようぜ」

 そう言うとリョウマはヴァルに、手を差し出した。

「はい、ありがとうございます!」

「お兄ちゃんもお姉ちゃんも、大丈夫なの?」

 二人の様子を眺めていたスニーは、心配そうに尋ねた。リョウマの手を借りて立ち上がったヴァルは、スニーの頭に優しく手を置きながら答える。

「心配ありませんよ。もう大丈夫です。さあ、帰りましょう」

「うん。あ、そうだ。あのおじさんのこと忘れてた。怪我を治してあげないと…あれ? どこ行っちゃったんだろう?」

 兎の耳を生やした男は、倒れていた場所から姿を消していた。三人が周囲を見渡しても、気配すらどこにも感じられなかった。

「本当にいませんね。この雪の中で大丈夫でしょうか?」

「なぁ、遅くなるし、行こうよ。…多分あいつも、お前を狙ってた奴みたいだし、いいだろ探さなくても」

 後半はヴァルにだけ聞こえるよう、耳元で囁いた。


 一行が雪山を降り始めた頃、ローブを纏ったひとつの影が、木の上から兎男がいた辺りを見下ろしていた。あの死神のような人物だった。死神は誰に聞かせることもなく、ひとり呟いた。

「目標消滅、確認。なお、機密情報漏洩の危険性は低いものと思われるが、念には念を入れて実行に移す…」

 手に持った手帳のようなものに記録をつけているらしかった。そして最後にひとつ呟くと、一瞬で姿を消した。

「監視対象は無事に山を降りる。引き続き、動向を監視する…」


 三人が村に到着すると、帰りを待ちわびていた長老と、スニーの家族が入り口で立っていた。スニーは早速母と姉からこっぴどく注意をされたが、最後には無事を喜び暖かく迎えられた。

 リョウマとヴァルはちょっとした英雄のようなもてなしを受け、その夜は長老の屋敷で夕食を馳走になり、暖をとることができた。そして、もう遅いからと、一晩泊めてもらうこととなった。

 長老の家族の部屋を借り、別々のベッドで横になるリョウマとヴァル。眠りに就く前に会話を交わす。

「泊めてくれるなんて、いい人たちだな。」

「そうですね。それに夕食までご馳走になってしまって。人助けはいいことですよね。」

 元の世界で老婆を助けたことに対してのリョウマの発言を覚えているのかいないのか、ヴァルはそう言った。

「まあ、そうだな。…でもアスカは見つからなかったな」

「…はい。でも長老様のご家族が今も外を探しているとのことです。いい知らせを待ちましょう」

「そうだな。とりあえず今日は寝とこう。おやすみ」

「はい。おやすみなさい」

 二人は眠りに落ちた。


 翌朝、目が覚めた二人が屋敷の広間で朝食を食べていると、長老が杖をつきながら歩いてきた。

「お二人とも、昨夜はよく眠れましたかな?」

「はい。おかげ様で。ありがとうございました」

「礼を申し上げるのはこちらです。あの家族も本当に感謝しておりました。よろしければ村を出る前に一度会って行かれるといいでしょう。ところで、お探しの妹君のことですが…」

 リョウマとヴァルは、固唾を呑んで次の言葉を待った。

「残念ですが、何も知らせが入っておりません。離れた場所に住む家族にも聞いてはいますが、妹君のような女性を見たことはないとのことです。お力になれず、申し訳ない」

「そうでしたか…いいんです。そのお気持ちだけでも嬉しいですよ」

 ヴァルは気づかい、優しい言葉をかけたが、彼女もリョウマも、内心は気持ちが沈んでいた。

「これは確かな情報ではないのですが、この世界の隣にある、情熱の世界『ルケノリア』には最近、たいそう美しい女性が来るようになったと聞いたことがあります。もしかしたら、お探しの妹君かもしれませんが…」

「隣の世界ですか…。わかりました。行ってみようかと思います。他に当てはありませんので」

 今度はリョウマが答えた。もうここまで来たらどこにだって行ってやる、アスカが見つかるまでは何だってするという確固たる意志ができあがっていた。

「あなた方の幸運を祈っております。ではもう出発なさるのがよかろう。お見送りさせていただきましょう」


 リョウマとヴァルが村の出口に行くと、ニィヴとスニー、その母親が待っていた。村を出るという話は既に知れ渡っているようだ。

「ああ、旅の方。もう行ってしまわれるのですね。本当にありがとうございました。何とお礼を申し上げればいいのやら」

「いいんですよ。娘さんが見つかって良かったです。あまり心配させちゃいけませんよ」

 ヴァルは母親とスニーにそれぞれ言葉をかけた。

「うん、ありがとうお姉ちゃん、お兄ちゃん。また来てね。今度は遊ぼうね」

「こらスニー。助けてくださった方になんてことを…。あの、本当にありがとうございました。お探しの人、見つかるといいですね。私もそう祈っています。どうか、お元気で」

「ありがとう。その気持ち、嬉しいよ。またいつか来るからさ」

 頭を下げるニィヴに、リョウマが暖かい言葉をかけた。


 人々に見送られ、村をあとにする二人。次の世界への入り口の場所は、長老から聞いていた。

「あそこですね。次元の穴です。世界間の行き来を管理する人がいます」

 見ると、鎧を纏い槍を武装した兵士らしき男が、次元の穴の横に立っていた。

「管理って、俺たちの世界でいう空港みたいなものか。問題なく通れるよな?」

「大丈夫のはずです。危険な物や生物などを持ち込まなければ」

 二人が次元の穴に近づくと、やはり男に止められた。

「待て。ここはルケノリアへ通ずる道。理由なくして通ることは許されぬ。一体何用だ?」

「すみません、人を探しているんです」

「人探し、か。ではまず持ち物の検査をする。持っている物を全て出しなさい」

 言われるがまま、二人は男の目の前に持ち物を出した。ヴァルの魔法のおかげで持ち物は怪しまれないように変化されていたが、スマホとインカムを変化させた魔法具だけが気がかりだった。しかし、それも特に怪しまれることはなかったようだった。

「ふむ、特に危険なものはないようだ」

「じゃ、通っていいんですね?」

「だが、この先の世界は気性の荒い者が多い。我々としても世界間での争いは望ましくないのでな。どうかお引き取り願いたい」

「そ、そんな…」

 アスカを探す手立てがここで潰えてしまう。そう思い身体中の力が抜けていくのを感じたリョウマ。しかしヴァルは、男の前に立つと、帽子を外して口を開いた。

「あの、どうか通していただけませんか?」

 それを見た男は目を見開き、驚きの表情を見せた。そして横に退き、次元の穴を通ることを許可した。

「どうぞ、お通りください」

「ありがとうございます。行きましょうリョウマさん」

 何が起こったのかわからないリョウマは、不思議に思いながらもヴァルの後に続いた。

「な、なぁ。何だったのあれ?あいつ、急に腰が低くなったような気がするけど?」

「すみません、後でちゃんとお話しますよ。それよりも今はアスカさんのことが先決です」

「ああ、まあ、そうだよな」

 腑に落ちないリョウマだったが、あっという間に次の世界へと到着していた。

「さあ、ここが情熱の世界『ルケノリア』です」

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