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妹? 19

 俺は秋穂と冬樹を探しに二階の秋穂の部屋へと向かっていた。あの二人が同時にいなくなったのなら、探すのは秋穂の部屋か隣の家の冬樹の部屋ぐらいだろう。


「あッ……、ダメ冬樹……そこはッ!」


 俺が妹様の部屋に向かうべく階段を上がっていると、上の秋穂の部屋から甘美の声を漏らす妹の声が俺の耳元へ届いた。オンオンオンオン? 一体、何をやってるんだ一体? 


 俺は様子を窺うべく、気配を消しながら妹の部屋まで忍び寄ると、中から更に清々しいぐらいエロい声が聞こえた。


「それ以上やったら私……もうダメ……我慢できない……!」


「うん……いいんだよ秋穂ちゃん。我慢しないでそのまま一気に……」


 その会話が聞こえた後、部屋の外にいる俺にわかるぐらいハッキリと”ガタガタ”と揺れラストに向けてスパートをする。(はぁぁぁ……(ガクブル)、中で一体何が起こっているんだ!? まさか、アイツら、俺と春香の知らないうちに、俺と春香よりもスゴイことをしているしているのか!?)


 俺達でもまだA(頬っぺたにチュウ)とB(事故に見せかけたパイタッチ)しかやっていないのにこいつら許せねえ。そう思った俺は、悪鬼羅刹の如く秋穂と冬樹の行為を邪魔するべく部屋へと飛び込む。


「コオラァアーー貴様らぁーー! 何やっとるかあ!!」


「アハハハッ! もう冬樹ったらもう、くすぐったい!」


「秋穂ちゃんが弱すぎるんだよ」


 俺が部屋に入ると秋穂と冬樹がお互いの脇に手を伸ばし、モゾモゾと動かし合っていた。うむ、何をしているんだ? 俺が事態の把握に硬直していると、入って来た俺に驚いた秋穂がバツの悪そうな顔で不満げに口を開く。


「ちょっと、入ってくるならノックぐらいしなさいよ」


 妹に怒られた俺は「コンコン、入ってます」と、取りあえず扉をノックする。トイレに入っている人が言いそうなセリフを言ってしまったが間違いじゃないだろう。


「うむ、で? 何の用?」


 妹は頷くと偉そうに聞いてきた。脇を抱き合ったまま偉そうにされても滑稽なだけだぜ妹よ。


「いや、下が大変なことになってるから何とかして欲しいんだけど、てかお前ら何やってんの?」


 俺がそう言う秋穂が露骨に不機嫌な態度で答える。


「はあ~? なんで私が何とかしなきゃ……」


 言いかけたところで秋穂の声が遮られる。


「夏樹お兄ちゃん、実は今、お兄ちゃんたちが下でしてたことをやってたんだ!」


 冬樹が元気よく答える。そうか、お兄ちゃんエッチなことしてなくてホントによかったよ。


「ちょっと冬樹! そんなこと言わなくていいって、こいつと会話したらバカが移るよ」


 なんか俺、凄い失礼なこと言われてない?


「そんなことないよ、夏樹お兄ちゃんはバカじゃないし、凄く尊敬できるよ」


 冬樹が俺をフォローしてくれた。なんて良い子なんだ。お前にならいつでも秋穂をやれる。しかし、冬樹のその発言に秋穂は「はあ、もう手遅れか……病院行かなきゃ冬樹」と諭すように言う。


「ええ!? ちょっと待ってよ。病院だなんて……、そうだ! 先、四季お姉ちゃんが言ってたんだけど……」


 冬樹はそう言うと秋穂の脇から手を伸ばしある場所へ手を伸ばす。まさか……!?


「ここのお股の割れ目に触れると凄くくすぐったいって」


 冬樹は秋穂のスカートの中に手を忍ばせる。


「キャーー!!」「テメー冬樹! 人様の妹に何しやがる!」


 俺の声と秋穂の悲鳴が同時に響く。冬樹は「え?」と声を出す。


「冬樹、それは忘れろと言ったよなあ!?」


 俺がそう言うと「あ、忘れてた」と言って”やっちゃいました、テヘペロ”みたいな顔をする。忘れろとは言ったが俺の話のことじゃねえよ。このマセガキがブチ殺してやる!


「ふざけやがってこのエロガキ! 秋穂さん、なんとか言ってやってくださいよ」


 俺はそう言って先ほどから顔を俯かせる秋穂の顔を覗き込む。


「もう、ダメじゃない冬樹。こういうのは、もう少し大人になってから……」


 頬を赤く染め、すっかりメス顔になった秋穂が冬樹の伸ばした手を掴む。なんだろう……、身内のこういっただらしない顔を見ると、居たたまれない気持ちになるんだな。


 冬樹が「ごめん、秋穂ちゃん」と言って謝る。部屋に妙な沈黙が訪れた。え、なにぃ? 気まずいんだがぁ?


「あのぉ、そろそろ、下に降りませんか?」


「うっさい、黙れ!」


 俺の提案は一蹴されてしまった。なんて奴だ。奴は俺を一蹴したその口で冬樹に「ここはまだ駄目だけどここならいいよ」と艶っぽい声で言うと冬樹の手を上へ上へと導く。


「おいおい、いいのか? 俺にそんな口を聞いて?」


「はあ? 何言ってんの?」


 秋穂はうっとおしそうに俺に一瞥すると言葉を続ける。


「てか、まだいたの? 早くどっかいってよ」


 なんて口の利き方だ。よろしい、もう容赦しねえ。俺が「フフ、後悔するなよ」というと、秋穂は「勝手にすれば?」と言って冬樹の手を更に動かす。俺は、この状況を一変させるべく大きく息を吸う。


「ああー!! 秋穂と冬樹がエッチしてる~!! 春香ー、秋穂と冬樹がエッチしてる~!!」


 俺が家中に響くぐらい大きな声でそう叫ぶとドタドタと階段を駆け上がる音が近づいてくる。秋穂が「ちょっと、何言って……!」と言い終わる前に部屋の扉が開かれた。


「ちょっと!? いったい何をやってるの!?」


 春香が肉ダネの入っていたポールを頭に乗せ、体中に肉片を付着した状態で入って来た。恐ろしい姿で現れた春香に各々、悲鳴を上げた俺たちは、皆で一階に降りるとそのまま春香を風呂場に押し込んだ。春香を見た俺、秋穂、冬樹はこう思っただろう。『え? いったい何があったの!?』






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