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妹? 7

「そろそろ、それ返してもらっていいかな?」


 俺はそう言って大文字の持つ写真集に目線を向け手を出す。彼女も潔く「分かりましたわ」と言って俺の手に置いた。


 『恋愛必勝! これであなたも恋の恋愛マスター 誰でもできる十の恋愛テクニック』を渡された。


 俺はその雑誌で大文字の頭を叩く。


「おい」


 俺がそう言って彼女を見下ろすと彼女は「痛いですはお兄様……。冗談、冗談ですから」と頭を押さえながらようやく俺に写真集を返す。


 俺は”春香アイコラ写真集”が戻ってきたことで胸を撫で下ろす。俺のその安心した表情が気に入らなかったのか口を動かす。


「お兄様はどうしてあの方をそこまで想うのです? 外見も中身も私の方が上ですのに……」


彼女は両手の指先を合わせて上目使いで物申す。どうしてこの子は平然とこのようなことが言えるのか……。俺のことを調べたのなら俺に春香の話題を振るのは得策ではないとないと思うのだが? 


 だがしかし彼女のその向こう見ずさが少し可愛らしいと思えてきた。先ほどから思っていたのだが彼女の行動や言動は無茶苦茶だが一括して俺を想っての行動ではないかと。彼女の行動原理が俺で少し舞い上がっているだけだとすれば微笑ましいものである。


(俺も罪作りな男だな)


 俺が自意識を高めていると彼女は言葉を続ける。


「……ですのでお兄様の秘蔵のその写真集は、あの方の顔写真から(わたくし)の物に変更させていただきました!」


 彼女は満面の笑みで自分の過ちを俺に告げる。


「何ぃッ!?」


 そう告げられ俺は渡された写真集を”ガバッ”と開ける。


「いやん。恥ずかしいですわ、お兄様」


 彼女は両手を頬に添えて体をくねらせる。”いやん”じゃねえよバカたれが!


「はあああああっあっあっ……」


 開かれたページには春香のヌード写真(顔だけ)ではなく大門寺のヌード写真(顔だけ)に()り替えられていた。この野郎! なんてことをしてくれたんだ。これではもうこれをオカズにヌッ……ヌッぅ……ヌけそうジャマイカ……。悔しい、でも感じちゃう!


 俺が自分の中の性欲と葛藤していると大文字は更にとんでもないことを言う。


「実はその写真集の最後の方は実際に私の裸体をご用意していますので御覧いただければ幸いですわ」


 彼女はそう言って俺にページを捲るよう促す。あれ? こいつあんまり恥ずかしそうじゃないな? まあいっか!


 俺は絶叫する。


「なんとぉぉぉー!!」


 俺は自分の性欲を押さえられず写真集を食い入るように捲った。





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