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おっぱい最高

「夏樹は春香ちゃんに告白しようとは思わないのかい?」


 俺が一人、想い()けていると聡がそのように話を広げてきた。言われてみて妙だ。俺も春香もお互いの気持ちに気付いているはずだがそれを言葉にして伝えようとしたことがない。しかし、そのようなことで些細なことは気にする必要はない。言葉などで語らなくても俺たちは互いの気持ちをよく理解している。今更、”好き”だなんて言葉で確認し合わないでも俺たちの関係が崩れたりはしないのだ。


 俺は聡に「いいや、告白とかは特に考えてない。そんなことしなくても俺と春香はラブラブさ」と言いのけてやる。


「おっ! 開き直ったな。夏樹は自意識過剰のナルシストと……」


 聡は人の名前を主語に有らぬことを口走りながらペンを走らせる。


 なんて野郎だ。この俺様をなんだと思ってやがる。


「何書いてやがる! 見せやがれ!」


 俺は先ほどから一生懸命書き込んでいる手帳の中身を見るべく聡に掴みかかる。聡は「ちょっ!? 何すんの! これは企業秘密だから見せられないよ」と抵抗してくる。


「よし皆、時間だ。荷物をまとめて廊下に出ろ」


 俺が聡と取っ組み合いをしていると渡辺先生がそう言ってクラスの皆を廊下に移動させ始めた。俺と聡もお互いの手を放すと流れに身を任せて廊下に出る。


「おい、聡。その中身、今度確認させろよな」


 俺が聡にそう言うと聡はいつものニヤケ面で「ははは、機会があったらね」と人を小馬鹿にするように言うとスタスタと歩き出す。俺は聡を追いかけ、聡の肩に腕を通しそのまま羽交い絞めにして先に進んでいると後ろから渡辺先生が「私は廊下に出ろとしか言わなかったがお前たちどうして勝手に行動する?」と俺の首を後ろから腕で絞めてくる。


「すいません先生こいつが悪いんです。許してください」


 俺は聡の首を絞めながらそう答える。先生おっぱいやっぱり大きいですね。服の上からでも弾力が伝わってきます。


「うるさい! お前も同罪だ」


 そう言うと渡辺先生は俺に聡を離すよう促す。俺が聡を放すとそのまま皆を目的地へ誘導する。


「ちょっと、渡辺先生。放してくださいよこの腕。喉が絞まって痛いですよ」


 首をホールドされたまま歩かされる俺は、先生に開放するよう申し入れる。あなたのパイオツがクリーンヒットして半身が悲鳴を上げそうなんです。


「いいやダメだ。面倒ごとを起こされたらかなわんからな」


 渡辺先生は、さらに俺の首をきつく締め直し先を進む。この状態じゃあ歩きにくくて仕方ない。さぞかし滑稽な様に皆は呆れているだろうと周りを見たら案外そうでもないらしい。クラスの男どもは悔しそうに俺を睨みつけてくる。フッ……。馬鹿共め、このおっぱいは今俺のもんだ。


 俺はおっぱいを堪能しながら目的地に連行された。

おっぱいて、いいですよね。

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