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肥大する目玉

目玉は決して損傷を受けることがなかった。

ジヲマが箒で叩き付けようと、ヨジマノナミダが発する光で穴を開けようと、すぐに修復された。そしてその動きが鈍ることはなかった。

否、三つ目の目玉は肥大していた。脅威の塊の一部と今や区別がつかなかった。どこまでがふつふつと沸騰している目玉でどこからが身体なのか、不気味な唸り声はどこから発されているのか、まったくもって判断がつかなくなっていた。

玉として分離される飛沫は、ジヲマに躱され元の身体に吸収され、そのたびに嵩を増していった。さまざまな色を伴って斑模様となり、百の目を持つ化け物のようにさえ見えた。

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