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メモリー

なぜかジヲマはシュシュと出会った時のことを思い出していた。首にまとわりついたシュシュの身体の温かみがジヲマの心の中の想い出を呼び起こしたのかもしれない。

出会ったばかりのシュシュはまだ子猫で、小さかった自分の手の平に乗せられるくらいの大きさで、それでも黒の毛並みが美しく光り輝いていた。黒い瞳と六本の白いひげが印象的だった。

ヨジマの家の近くで母猫を探しているのかと思った。あれは自分のことを待ち構えていたのだと今になって分かる。シュシュに連れられて出会ったのは、死の床に瀕したヨジマであった。

あのとき、ヨジマは力のすべてを、否、その運命をもジヲマに託した。そして、シュシュはそのときから、否、それ以前からジヲマと共にあった。ジヲマと同じように、普通ではないスピードで成長を遂げ、苦楽のすべてを共にしてきた。

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