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天上へ

ファルケの翼が開き切った頃にアランが飛び降りてきた。嘴にはシュシュを加えたまま。

シュシュはファルケの翼にあたるのをもろともせずに、ジヲマに飛びつき、首にまとわりつくかのようにその肩に乗った。

ジヲマの喜びと安堵は、表情の緩みが表していた。

アランが雄叫びを上げるよりも、テトが上目遣いをするよりも前に、ジヲマは飛んで行った。天井を目指して、猛スピードで、一直線に。その瞳は、黒の左と青の右は、ただ天の上だけを見つめていた。


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