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純真な無垢
突き抜けた。
ジヲマは背中から、暗い綿の中をポンと抜けることができた。それはそう遠くなかった。
辺りを見回すと暗い綿を上から見下ろしているようで、表面は真っ白だった。恐怖を覚えるほどの無垢な真白が広がっていた。
ジヲマは箒を持ち直した。否、ヨジマノナミダを確認したのであろう。
そして先ほどと同じく右膝を曲げて足先を先端に乗せ、右手を頭の上高くに掲げて。そして、真っ白な綿の中に、真正面から飛び込んで行った。やはり、目にも留まらぬ強烈なスピードで。
突き抜けた。
ジヲマは背中から、暗い綿の中をポンと抜けることができた。それはそう遠くなかった。
辺りを見回すと暗い綿を上から見下ろしているようで、表面は真っ白だった。恐怖を覚えるほどの無垢な真白が広がっていた。
ジヲマは箒を持ち直した。否、ヨジマノナミダを確認したのであろう。
そして先ほどと同じく右膝を曲げて足先を先端に乗せ、右手を頭の上高くに掲げて。そして、真っ白な綿の中に、真正面から飛び込んで行った。やはり、目にも留まらぬ強烈なスピードで。
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