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試練

「ここだよ、核心の一つ。」

テトは黄色く澱んだ液体の中の黒光りする玉のようなそれを、蝙蝠のステッキで指した。

指された玉の方は動くでもなく、音を出すでもなく、ただそこにあった。

ジヲマは悟っていた。触れようでもしたら、爆発までしなくても、ただごとでは済まないことも。

テトも知っていた。ジヲマが不用意に動き出すようなことはしないということを。それでもテトは知りたかった。ジヲマなにをどう考え、どんな行動を実行するのかを。


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