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澱んだ黄色の
紫の向こうから、黄色味を帯びた光が見えて来た。
そして右側の背後から飛び出してきたものがあった。ジヲマはさっと身を交し、向き直ったそこにはテトがいた。
「よくここまで来たね。」
ジヲマは答えずにいた。
「さ。」
テトは蝙蝠の頭が柄に取り付けられたステッキを一振りした。ジヲマは身体ごと飛ばされ、抗うことはできなかった。
着地したそこは澱んだ黄色で溢れていた。ジヲマはその液体を眺めはしたが、決して触れないようにしていた。
紫の向こうから、黄色味を帯びた光が見えて来た。
そして右側の背後から飛び出してきたものがあった。ジヲマはさっと身を交し、向き直ったそこにはテトがいた。
「よくここまで来たね。」
ジヲマは答えずにいた。
「さ。」
テトは蝙蝠の頭が柄に取り付けられたステッキを一振りした。ジヲマは身体ごと飛ばされ、抗うことはできなかった。
着地したそこは澱んだ黄色で溢れていた。ジヲマはその液体を眺めはしたが、決して触れないようにしていた。
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