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いざ、空へ

ジヲマは首にかけていたヨジマの涙を指でつまみ、箒の柄の穴に嵌めた。サイズは計測されたようにピッタリだった。箒はブルリと身震いしたようで、全体から赤い光をピカッと一度放った。そして、ジヲマが手を添えずとも斜めに立てかけるように中に浮いた。ジヲマは足を乗せ、柄の上に立つと、箒自体が天井へと向かって浮かび上がった。シュシュも柄の部分に、ジヲマの前に立っていた。

天窓を抜けて、二人は空中へと飛び出していった。

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