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聖なるかな

ジヲマはその尖った爪をむき出しにして、シュシュの左の目玉をえぐり出した。その間、シュシュはのた打ち回っていたが、鳴き声を上げることはなかった。

大事そうに、ジヲマは指の間にシュシュの目玉を抱え、朝日に照らした。

そして、自らの左手で、自分の左目をえぐり出した。鉤の爪の先に炎をちらつかせ、宝物を火であぶるように大事に取り扱った。

ジヲマは自らの目玉をシュシュの左目のあったところへあてがってやった。それは実に優しい手つきであった。

それから、先に取り出したシュシュの目玉を自らの左目にするべく、空洞へと押し込んだ。うめき声一つあげることなく、この崇高なる儀式は執り行われた。

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