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明けた朝

蝙蝠は再び翼を広げ、天へと向かった。そのステッキを掴んだテトは、そのままゆっくり上空へと浮かんで行った。蝙蝠は翼を徐々に広げ、大きくはためかせ、天窓を通り抜けて空の彼方へと浮かんで行った。

ロロはそれを静かに佇んだまま見送った。テトは振り返りもしなかった。

テトが見えなくなると、天窓から朝日が入って来た。

ロロはシュシュを抱き抱えた。その背中を優しく撫でた。

朝日を遮るように、アランが天窓から飛び降りて来た。

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