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選ばれし

テトの高い声は幼さに満ち溢れていたが、放たれる言葉をロロはもう聞きたくなかった。

テトが膝の上のシュシュを撫でる手を止めるやすぐに、シュシュはロロの足元へ一っ飛びし、その美しい身を摺り寄せた。シュシュのじゃれる姿を愛惜しそうに眺め、テトは呟いた。

「選ばれし者。」

テトはベッドの中央に土足で立ちあがった。ロロはなんとも言葉をかける気にならなかった。テトは、どこに持っていたのか、自分の背丈と同じくらいの杖を手にしていた。柄の先の部分を掴み、握りを飾る銀の小さな蝙蝠をロロに見せつけるようにした。

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