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薄暗い部屋の中

部屋の中は、外から見るよりも広かった。ずっと、ずっと広かった。否、無限に広く見えたという方が正確かもしれない。部屋の薄暗さによる効果だろうか。

奥行きが果てしなく深く、天井は限りなく高く、小さな天窓が黒いヴェールで覆われていた。部屋の中に直接陽光が差し込む隙はなかった。

シュシュはロロの左の掌からストンと床に飛び降りた。ロロの目には、シュシュが一回り大きくなったように見えた。それでもほっそりとした身体つきで、闇の中でその瞳はさらに美しく輝いた。

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