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嵐の後
ロロのペンダントは一筋の光を放ったが、そのとき、シュシュがビブとビベの手を打つように飛びかかった。ビブの右手とビベの左手を押さえつけるようにシュシュは座り込んだ。ロロのペンダントは光を失っていた。
ビブとビベはお互いを見合し、片手をシュシュに押さえつけられながらもクスクスと笑っていた。
ロロは天井が床であるかのように立っていた。
「もういいよ。」
シュシュが颯爽と流し台に身を移すと、ビブとビベはドタドタと部屋を駆け抜けて行った。
ロロは落ち着いた様子で、いつもそうしているかのように、天井や壁が床であるかのようにして歩いて降りて来た。そして、テーブルにつき、残っていたゴツコーラのハーブティーを飲み干した。




