表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/118

鏡の中へ

夕陽を見て、イアは大人しくなった。通りを行き交う人々もまばらになった。

町の外れ、路地裏の空き地に洗面台が据え付けられていた。ロロの背丈にぴったりな位置に大きな鏡が一枚、むき出しのコンクリートに貼り付けられていた。

イアは下を向いたまま、手袋をロロに差し出した。黒いビロードの美しい手袋だった。

ロロはそれをはめて、鏡に手を当てた。手は鏡に吸い込まれた。

顔だけイアの方を振り向いた。イアは俯いたままだった。

「またね、イア。」

イアはやっと上を向いて、笑顔を見せた。零れんばかりの涙に溢れた、寂しさを押し隠した笑顔だった。

ロロは向き直り、鏡の中へと飛び込んで行った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ