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魅惑のズズ
ロロとシュシュが食事を終え、片付けを終えたところ、テーブルにはナナが腰かけていた。
ズズの黒いワンピースは首元が大きく開いていて、スカートの部分にもスリットが大きく入っていた。口紅と爪が真っ赤で肌の色が白くって、弾力のありそうないかにも「女性らしい」といった身体つきをしていた。ウェーブのかかった長い黒い髪が美しく、少し鼻につくスパイシーな香りをまとった大人の女性だ。
「アタシにもお茶を頂戴、ロロ。」
ロロはパッションフラワーのハーブティーをズズに注いだ。
ズズはそれを飲みながらも、視線はロロのルビーに固定していた。
シュシュはやっぱり、ロロの足元にまとわりついていた。