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跡の形

「逝ったな。」

それは、アランの声だった。ロロがやっと自分の声を分かるようになった様子を見て、アランは満足げそうな笑顔を浮かべていた。

ロロは胸の前のルビーを握りしめた。

「大往生だったな、ヨジマ。」

「やめて。」

シュシュはまた一回り大きくなっていた。

「なんだ。ママがいなくなってずっと泣いてたくせに。」

ロロはシュシュを胸に抱いた。シュシュはヨジマの涙の温かさを感じていた。

「300年の終わりがあれなら、立派なもんさ、本当に。」

「…頼むよ、アラン。」

ロロの声は大人びていた。

「飯なら台所に行くといいさ。」

そう言ってアランは天窓から飛び立って行った。

アランが通り抜けると、新しいステンドガラスが貼られた。そこには若かりしヨジマと思われる、黒衣を纏った銀髪の美しい娘の姿が描かれていた。

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