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ヨジマの最期
「クロアァ。」
アランが天窓を突き破って部屋の中に降りて来た。ステンドガラスが砕け、さまざまな色の破片が舞い散った。同時に、明るい陽射しが部屋へと差し込み、ヨジマの身体を照らした。ヨジマの身体は硬直したまま、ゆっくりと宙へ浮いた。耳元で結ばれていた髪はほどけ、銀色の長髪が床へと向かってたなびいていた。
ロロとシュシュ、そしてアランの目の前で少しずつ、ヨジマは髪の先から灰へと変わっていった。灰は床へと降り注ぐのではなく、太陽に吸い込まれていくように舞い上った。
色とりどりのガラスの欠片と銀色の塵が交差し、陽の光に照らされ、ロロの目の前には得も言われぬ美しい光景が繰り広げられていた。
「ロロ、頼んだよ。」
ヨジマの重鎮な声が、ロロの心に響いていた。
